ANAグループで元気に働く女性社員に聞く
~国際女性デー特集:国際線の発展を支えるナヒール・ダジャーニさん~

2021 / 03 / 08

⇒シリーズ1回目の記事はこちら(松本紋子さん)
⇒シリーズ3回目の記事はこちら(松本友佳子さん)


シリーズ2回目では、海外で採用され、長年ANAの国際線の運航を支えて来たナヒール・ダジャーニさんです。

Q1.ANAに入社した理由を教えてください

私はずっと航空業界で働いてみたいと思っていました。1992年にANAに入社してすぐ、フランクフルト=成田線の新規就航に向けた、フランクフルト空港所の立ち上げを担当しました。ANAに入社した理由は、全てが完成された職場よりも一から始める職場で働きたかったからです。実は、入社した時はすぐに転職するのかなと思っていたので、まさかこんなに長い間ANAで働くことになるとは想像もしていませんでした(笑)。

2016年 デュッセルドルフ空港

2011年の5月から1年間、空港の国際線品質改善の担当として日本にわたり、他社との比較調査や乗り継ぎ分析、ハブ空港モデルの検討などを取りまとめる仕事をしました。

ドイツに戻ってから、フランクフルト空港で副所長として勤務しましたが、急きょ決まった2014年のデュッセルドルフ新規就航対応のため、デュッセルドルフ空港所長に任命され、3カ月で就航準備をしました。過去に空港所の立ち上げの経験はありましたが、短期間での調整には苦労しました。

2017年、再び日本で働くことになりました。
広報部のグローバルチームで海外のメディア対応の担当をしました。海外採用の管理職が日本の本社の管理職として勤務するのは、初めてのケースだったそうです。私は、空港のオペレーションの経験しかなかったので、日本の本社での勤務は慣れないことが多く、最初は苦戦続きでしたが、職場の仲間のサポートもあり乗り切れたと思います。

Q2.現在はどのような業務をしていますか?

2019年から国際提携部に所属し、担当部長として海外の提携会社やアライアンス関連の調整窓口をしています。IATA、ICAO、AAPA、Star Allianceが主な相手先です。各社と新しいハンドリングモデルを検討したり、ヨーロッパの航空会社とのジョイントベンチャーなども担当しています。

リモートワークの様子

新型コロナウイルス感染の拡大以降、残念ながらパートナーと対面で会うことはできていませんが、各国のパートナーとはリモートで交流しています。リモートは便利ではありますが、対面で話す方が雑談も含めて深い話しができるので早く対面で会いたいですね。

最近の議論テーマは、航空業界の立て直しについてです。日々、方策や計画を議論しています。新型コロナウイルスの影響による渡航制限、お客様が快適に過ごせる方策をブレインストーミングしています。国境が開放された際の政府との協力方法についても模索しています。とても面白くてやりがいがあります。

Q3.印象に残った出来事を教えてください

私にとって、最もやりがいを感じる瞬間は、困難な課題を克服したときです。母には、私はいつも困難な道を選択していると言われています。

ANAで一番うれしかった出来事の一つは、2014年に新規就航のプロジェクトチームを結成し、3カ月間という短期間でデュッセルドルフ=成田線の就航を実現したことです。ANAのサービススタンダートを各所に理解いただくのに苦労しましたが、プロジェクトチームの全員が就航の目標に向けて全力でサポートしてくれました。

ANAを今まで離れなかったのは、チーム内の人間関係が大好きだったからだと感じます。

2018年8月 学位授与式の様子
左 一橋大学大学院 国際企業戦略研究科
専攻長・教授 一條 和生さん

二つ目は、2017年に2度目の日本赴任をしたときです。日本への赴任は、広報部の業務と並行して、一橋ビジネススクールのエグゼクティブMBAを2年以内で卒業するミッションがありました。異動してしばらくの間、慣れない日本の生活、日本式の仕事の仕方、経験がない広報業務、学業が重なり、精神的に限界まで追い詰められました。
週末はいつも勉強ばかりしていましたので、ほぼ休むことができませんでした。
何とか乗り越えることができた時の達成感は忘れることはできません。

Q4.働く時に女性を意識したことはありますか?

ドイツで入社した最初の所属チーム内で最年少、唯一の外国人、そして唯一の女性という立場でした。かなり頑張って結果を出さないと評価されないと感覚的に感じていました。

根気を持って、論理的に、実績とともに相手を説得できれば、自分が思い描いたシナリオが実現できると信じています。女性がゆえに難しいこともあるかもしれませんが、そのような壁を乗り越えないと成功しないと思います。

私は、思いやりを持ちながら物事を実現できる人を尊敬しています。そういう人が評価され役職に登用されるべきだと思います。

Q5.後輩たちに伝えたいことは?

女性にやさしい企業という点では、ANAグループはすでに日本及び世界の企業に比べても進んでいると思います。
整備士やパイロットなどの分野でも女性が活躍しています。

私は、資格がある人が相応しい役職で登用されるべきだと思っています。数値目標で登用するべきではありません。登用において平等であるのは非常に重要です。ANAグループは、真のダイバーシティとインクルージョンを追求し、男女を問わず、あらゆるバックグラウンドの人々にも平等な機会を与え続けていると思います。また、若い世代への投資を増やし、若手リーダーの登用も進めてほしいと思います。

2018年12月 ANA FLYING HONU A380型機デリバリー時(ドイツ・ハンブルク)

ANAグループは、ジェンダーに関係なく、誰もが輝ける会社を目指して様々な取り組みを推進し、SDGsの達成に貢献していきます。

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⇒シリーズ3回目の記事はこちら(松本友佳子さん)

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https://www.anahd.co.jp/group/pr/202011/20201130.html