ANAグループで元気に働く女性社員に聞く
~国際女性デー特集:宇宙事業化プロジェクトに情熱を注ぐ松本紋子さん~

2021 / 03 / 08

皆さま「国際女性デー」をご存じですか?

1904年3月8日、ニューヨークで婦人参政権を求めたデモが起源となり、1975年に国連によって「国際女性デー(International Women’s Day)」が制定されました。
SDGsの目標「5、ジェンダー平等を実現しよう」にも掲げられ、女性の地位向上、勇気や決断を称える日として、近年日本でも取り組みの輪が広まっています。

昨年、ANAグループは、国際航空運送協会 (IATA) の「25by2025」キャンペーンに参画。様々な職種・分野で女性の活躍を推進しています。

今回は、「国際女性デー」にちなんで、ANAグループで、あんしん、あったか、あかるく元気!に活躍する3人の女性に、今までの経験や想いについてインタビューし、3回のシリーズでお届けします。


最初にお届けするのは、デジタル・デザイン・ラボでANA宇宙事業化プロジェクトを担当している松本紋子さんです。

2013年10月 Jeppesen社とパイロット運航マニュアル電子化対応調整 (アメリカ・マイアミ)

Q1.ANAに入社して13年。「宇宙」の仕事にかかわるきっかけは?

私は大学の物理学科で流体力学を専攻していました。ANAがボーイング社と共同で787ドリームライナーの開発に取り組んでいることを知り、自分も共同で何かを企画する仕事をしたいと思い、ANAで働くことに興味を持ちました。

2008年にANAに総合職事務系として入社。
羽田、成田、北京での運航支援をし、運航管理者の資格を取得しました。その後、パイロット向けの運航マニュアルの作成に携わり、マニュアルの電子化プロジェクトを担当しました。

「宇宙」の仕事にかかわることになったきっかけは、業務を通じてひらめいたアイデアからでした。2017年、内閣府主催の宇宙ビジネスアイデアコンテスト「S-Booster2017」に応募。風を観測できる衛星を使って航空機の飛行経路を最適化し、ジェット燃料の使用量削減、CO2排出量削減をしようという内容で大賞を受賞しました。

このことがきっかけで、2018年1月に発足したANAの宇宙事業化プロジェクトに参加。
2018年4月からはANAデジタル・デザイン・ラボに異動し宇宙事業化プロジェクトの担当となりました。

2018年3月 内閣府主催「宇宙シンポジウム」パネルディスカッション

Q2.現在のお仕事について教えてください

ANA宇宙事業化プロジェクトは、3つの事業(衛星データ活用事業、宇宙物資輸送事業、宇宙旅行事業)で構成されていて、私は、全ての取り組みに関わっています。

衛星データ活用事業は、JAXA(宇宙航空研究開発機構)とJ-SPARCによる共創活動として、「S-Booster2017」にて大賞をいただいたアイデアの実現化、航空機の使用燃料・CO2排出量削減を目指しています。

JAXAと共同で、地表面の温室効果ガスを航空機から観測する研究にも取り組んでいます。
また、内閣府と経済産業省のサポートをいただき、慶應大学とANAシステムズ株式会社と協力し、衛星データのAI画像解析による航空機の安全運航に向けた乱気流予測の実証実験を行っています。

宇宙物資輸送事業では、アメリカのベンチャー企業Virgin Orbit社とパートナーシップ契約を締結し、日本からのロケット打上げ事業を検討しています。現在日本には、Virgin Orbit社の飛行機が運航できる空港が存在しないことから、大分県や内閣府、航空局と協力し日本での運航に向けて整備調整をしていく予定です。

私の仕事は、宇宙に関わる新たな事業の可能性を検討し、ANAグループのビジネスチャンスを見極めることです。かなり大変ですが、とてもやりがいを感じています。

2020年8月 JAXA共同研究 地上実証の様子(羽田空港)

Q3.新たに挑戦していることはありますか?

今一番頑張っていることは、衛星データとAI画像解析によって乱気流を予測するという新しいプロジェクトです。とても難しいチャレンジですが、安全運航にとって重要な仕組みです。

慶應義塾大学の先生に相談し、衛星データをAI画像解析で可視化するというアイデアを思いつきました。これは今まで誰もやったことがないので、現在国際特許を出願中です。

苦労していますが良い結果につながり、やりがいと達成感を感じています。

Q4.女性が働きやすい会社だと思いますか?

ANAはコミュニケーションを大切にするところが強みだと思います。性別や年齢に関係なく、発言しやすい環境があります。若い社員の声に耳を傾け、チャンスを与えてくれるところが一番魅力的なところです。

2016年11月 メキシコ路線開設前現地調査 (メキシコ)

Q5.後輩たちに伝えたいことは?

新しい挑戦を恐れず、もっと好奇心を持ってほしいと思います。個々人が積極的であればあるほど、チームやプロジェクトとして成功できると思います。


ANAグループは、ジェンダーに関係なく、誰もが輝ける会社を目指して様々な取り組みを推進し、SDGsの達成に貢献していきます。

⇒シリーズ2回目の記事はこちら(ナヒール・ダジャーニさん)
⇒シリーズ3回目の記事はこちら(松本友佳子さん)

【関連情報】

・ダイバーシティ&インクルージョンを推奨するIATAの「25by2025」に日本の航空会社として初めて参画しました!
https://www.anahd.co.jp/group/pr/202011/20201130.html

・宇宙事業化プロジェクトホームページ
https://www.ana-spaceproject.com/

・人工衛星と旅客機による大気成分等の観測に関する共同研究を開始
(衛星データ活用事業)
https://www.anahd.co.jp/group/pr/202009/20200928.html

・ANAホールディングスがヴァージン・オービットとのパートナーシップを発表
(宇宙物資輸送事業)
https://www.anahd.co.jp/group/pr/pdf/20190606.pdf

・ANAホールディングスは宇宙旅行・宇宙輸送の実現を目指すPDエアロスペースをさらに支援いたします(宇宙旅行事業)
https://www.anahd.co.jp/group/pr/201805/20180531.html