
世界最大の企業対抗ゴルフトーナメント
「2024 World Corporate Golf Challenge」にて
ANA社員が優勝!
~優勝社員2名にインタビュー!~
1993年にイギリスでスタートした世界最大の企業対抗ゴルフトーナメント「World Corporate Golf Challenge」。例年、世界約50カ国から約4,000企業・8,000名が予選大会に参加し、各国の勝利チーム2名が代表チームとして出場し、世界一を目指します。2024年大会には、ANA フライトオペレーションセンター所属の運航乗務員2名が出場し、見事優勝を果たしました。
普段はANAの運航乗務員として、ボーイング787型機の機長を務める和田 考行さん、青木 啓さん。日々の多忙な業務の傍ら、隙間時間でトレーニングや練習に励み、活躍するお二人にお話しを伺いました。
和田 考行(わだ たかゆき)さん:

1994年 ANA入社
入社後の地上配置で羽田空港のグランドスタッフ業務に約3年間従事し、2001年にボーイング767型機で副操縦士に昇格
2008年にボーイング777型機へ機種移行し、4年間副操縦士を経験した後、4年間機長を務める
2017年からは再度機種移行をし、現在ボーイング787型機の機長を務める
小さいころから父とゴルフを経験
中学校1年生にてコースデビュー大学時代はゴルフサークルに参加し、大学時代のベストスコアは80台
アメリカへ渡航した際に本格的にゴルフを始め、会社の仲間とゴルフを楽しむようになった
青木 啓(あおき ひらく)さん:

2010年 ANA入社
入社後の地上配置で成田空港にてグランドスタッフ業務に従事し、2012年にボーイング767型機で副操縦士に昇格
2015年にボーイング787型機へ機種移行し、2023年に機長に昇格
小学校5年生で初めてゴルフクラブを握り、年に数回ほど父のゴルフの練習に同行
中学校から本格的にゴルフを始める
ANA入社後、会社のゴルフ部に入部し、中枢メンバーとして活動を続けている
※ゴルフ部所属人数:41名程
Q. 業務とゴルフトレーニングの両立の苦労・大変さを教えてください。
ゴルフはあくまでプライベートな活動のため、休日などに月に1回程度練習をしています。
基本的には、試合が近くなるとイメージトレーニングをしています。2024年大会の日本決勝の前日は、1ヶ月ぶりにラウンドへ練習に行きました。
ゴルフ練習場では、大会前に1~2回ほど練習していて、日常生活では鏡の前でタオルを振ったり、靴ベラを振ったりして、フォームの確認に力を入れています。ステイ先でジムに行って、体づくりに努めたりもしています。
Q. ペア結成に至った経緯・お二人が大切にしていることを教えてください。
実は私たち、ペアを結成して10年程になりますが、元々はそれぞれ別の人とペアを組んでいました。
ある大会の予選は、当初のペアの方と出ていたのですが、決勝大会の日にペアの方が急遽仕事になってしまい、代打で和田さんが出てくれたんです。
実際に二人でプレーしてみるととても相性が良くて、お互いを補い合えていると感じるようになり、ここまで長くペアを続けられています!
ゴルフに行く時は、楽しくポジティブな状態で向かうように心がけています。「久しぶりのラウンドで楽しみだな」というワクワクのマインドで行くと、いつも以上のポテンシャルでプレーができます。ワクワクは大事です!

Q. ペアで戦うことの難しさ、工夫されていることを教えてください。
お互い、持ちつ持たれつで、一緒にプレーしていて楽しいこともあれば、プレッシャーを感じることもあります。個人プレーではないので、チームの戦略を立ててプレーを進めるようにしています。やはり、先述の通り、お互いを補い合えるというのは強みだと思います。二人だと、食事なども一緒にできるので、いろいろな試合に行くのも楽しいですね!
Q. 世界大会での試合前後で特に印象に残るエピソードを教えてください。
試合前日に練習ラウンドができるのですが、あいにくの悪天候でした。ただ、せっかくなので、翌日からの試合本番に向けてコースを下見しておきたいという気持ちもあり、雨風の中で18ホールを回りました。他にも回っているチームもありましたが、あまりの雨風に途中で辞退していくチームが続出し、最終的に全ホールを回ったのは私たち日本チームだけでしたね(笑)
試合本番では、練習ラウンドで雨風を経験していたので、多少の雨風では何とも思いませんでした!
試合本番は3日間に渡ってプレーをしますが、同じコースでも、日々結果は変わります。初日は青木さんがとても良いスコアだったのですが、2日目はとても難しく、調子の良かったインドチームに追いつかれてしまい焦りました。最終ホールで何とか持ち直せたのが良かったです。


Q. 優勝した時の気持ち、周りの反応を教えてください。
何よりも安堵感が大きかったですね。2年前に出場した際は惜しくも3位だったので・・・。
何度か大会に出場するうちに、大会スタッフやメディアの方々、ディレクターやスコア集計の方など様々な方と顔見知りになったため、皆さんがとても喜んでくれたのが嬉しかったです。また、他の海外チームの皆様からもハグや「おめでとう」の言葉をいただき、主催者からも後日おめでとうメールをいただきました。他の企業の方々との交流も含め、非常にスポーツマンシップに溢れる大会だと改めて感じました。
また、ゴルフをしていてこんなに大きな大会に出場・表彰されることはない!と思える素晴らしい大会で、私たちペアで生み出されたものの集大成だと思います!



Q. ゴルフと運航乗務員という業務の共通点を教えてください。
ゴルフでの戦略は、最後(グリーン)から遡って最初(ティショット)を考えます。フライトも着陸するまでどのようなフライトをするか、事前にフライトプランを立てて運航しています。その点で、アプローチの仕方が似ていると日々感じています。
発生する確率や何が起こるかを事前に予測し、回避・影響を最小限に留める対策を立て、備える「リスクヘッジ」、先読みし常に先を考えることがゴルフ・運航乗務員としての業務に共通して重要なことです。
どのような状況でも選択しなければならない、状況は待ってくれない、瞬時に判断して結果を出さないといけない部分も共通点としてあげることができます。
ミスを引きずらない、自然を相手にするということ、同じ路線・同じコースでも全く同じフライトやプレーはないのが面白いところですね!
Q. 今後の目標・挑戦したいことを教えてください。
今年、2025年は世界大会出場をかけた、日本での決勝大会にシードで出場します。今年も良い結果を残せるよう頑張りたいと思います!!
応援、よろしくお願いいたします!