
空港オペレーションのプロたちが集結!
~つながり、理解し、品質向上に!~
2024年11月27日(水)、羽田空港にて「オペレーション部門交流会」を実施しました。運航乗務員、客室乗務員、整備やグランドハンドリング、システム部門などANAグループの各部門から25名が参加しました。
航空機のハンドリングの中で、1便を飛ばすために各部門がお互いの業務を把握することはもちろんのこと、どのような意識や想いで働いているのかまでを理解することも重要です。そこで、コミュニケーションの更なる活性化、前後工程の理解、G.ASSERTION※の推進を目的に2019年度から本交流会を開催しています。2020年度からはコロナ禍の影響で対面開催が難しく、試行錯誤を重ねながらオンラインにて開催してきました。
これまで、オンライン開催の参加者からは「ぜひ対面でやって欲しい!」「お互いの熱量を感じながら話したい!」との多くの要望が寄せられてきました。これらの期待に応えるべく、今回5年ぶりに対面での交流会を開催しました。
※G.ASSERTION:ANA Groupでは安全・保安上の懸念を感じた際、相手を尊重した上で、『発展的・協調的に意見・指摘すること』をAssertion(アサーション)と呼んでいます。さらに自部署の中だけでなく部署を超えてGroup内でAssertionし合うことをG.ASSERTIONと位置づけて推進しています。GはGroupの頭文字です。

交流会では、運航便イレギュラー時に各部門がどのような考えのもとで動くのかを、シミュレーション形式で実施し、相互理解を深めました。その後、それぞれの安全に対する想いや、普段の業務の中で気になっていることをグループに分かれて話し合いました。

各グループでは、自部署で使用しているツールを熱心に説明し、その話に食い入るメンバーや、日々の業務中には聞くことが難しいお互いの考えや熱い想いを意見交換し、学んだことを自職場でも展開しようと必死にメモを取るなど、熱い意見交換が繰り広げられました。対面だからこそ感じられるお互いの表情や声色で盛り上がり、終了後の懇親会でも話が尽きないほど熱量が感じられる会となりました。

<参加者の皆さんからコメントをいただきました>

ANA フライトオペレーションセンター
B787部
山﨑 雄輔さん
他職種の方々が運航乗務員に対してどういうことを感じていて、それに対して自分たちは何ができるかを探りたいとの想いから参加しました。対面で話すことによって、それぞれの業務の裏にある考えを理解することができました。今回のつながりは自分自身の財産となり、今後もより良いコミュニケーションを築いていけると感じました。

ANA成田エアポートサービス株式会社
旅客サービス部
鈴木 友紀乃さん
今回参加して、これまで知らなかった各職種の業務領域について知ることができました。会話の中から、普段ハンドリングしている前後工程にも、それぞれ尽力されている方たちがいるんだという改めての発見があり、仕事のモチベーションにつながりました。同時に、みんなでベストを尽くすことが日々の安全運航をつくり上げているというANAグループのチーム力を感じ、私自身がそこに携われているという自信にもなりました。

ANAラインメンテナンステクニクス株式会社
羽田整備部
飯柴 一織さん
普段の業務の中では、オペレーション全体を俯瞰して見る機会が少なく、1便を飛ばすためにどんな方がどのようなことをしているか知りたいという想いで参加しました。
整備士が周りからどう見られているか、他職種の動きの背景に何があるかクリアになり、現場での他職種とのコミュニケーションが取りやすくなったと感じます。またこのような機会があれば、ぜひ参加したいと思います。
<事務局の皆さん>

左から 伊藤 鮎希さん、小森谷 美沙乃さん、田中 一成さん
ANA オペレーションサポートセンター
オペレーション企画部
小森谷 美沙乃さん
コロナ禍以来、オンラインでの交流会を開催していましたが、『対面で話したい』という声が数多く寄せられており、その期待に応えたい想いで対面会を開催しました。
オンライン開催で培ったノウハウをどのように対面形式向けに転換させれば、「参加して良かった」と思える交流会にできるかが大きな課題でした。参加した皆さんの活発な意見交換のおかげで、会を一緒に創り上げることができました。大変感謝しています。
今回の交流会を通して、対面の持つ力、その大切さを改めて実感しました。今後も対面とオンライン、それぞれの良さを活かしながら、参加者がオペレーションの一翼を担っていることにプライドを持ち、前後工程で働く仲間に思いやりを持てるような会にしていきたいと思います。
ANA オペレーションサポートセンター
オペレーション企画部
田中 一成さん
今回の交流会ではシミュレーションパートのファシリテーターとして、関わらせていただきました。多くの部署・空港で様々な経験をされている参加者に、インタビュー形式で進行していく中で、少しでも「ヨコ」の部署への業務理解や自身の業務への想いを引き出せるように努めました。
対面での開催はオンラインとはまた違い、緊張感がある中でも直にリアクションを感じられ、普段の現場から離れた場だからこその、コミュニケーションを生み出せたことにやりがいを感じています。
今後も多くの方に参加いただきながら、オペレーション品質の向上に寄与していきたいと思います。
航空機は、一人ひとりの専門性とチームワークによって空を飛んでいます。これからもANAグループでは、部署を超えた連携を強化し、チームワークの力を最大限に発揮することで、お客様に安全で快適な空の旅を提供して参ります。