2024年11月20日
ANA総合研究所
ANA総合研究所(東京都港区)では、このたび2024年冬季スケジュール※1における日本着国際線提供座席数を取りまとめ「日本乗り入れ航空会社の提供座席数※2」をホームページ上に掲載いたします。
弊社では、日本着の提供座席数に焦点をあて、航空輸送力分析の取りまとめに努めてまいります。
【概況】
2024年冬季スケジュール国際線航空輸送提供座席計画数(日本着、以下24WP)は2,746万席。2023年冬季スケジュール実績数(以下23WR)より405万席増加(23WR比:117.2%)し、コロナ禍前の2019年(以下19WR)※3と比較しても326万席増加(19WR比:113.4%)している。航空会社別では、上位から全日本空輸223万席(構成比:8.1%)、日本航空197万席(構成比:7.1%)、大韓航空105万席(構成比:3.8%)の順となった。
- ●海外就航地別ではTC1※4が257万席(19WR比:96.0%)、TC2※5が145万席(19WR比:87.7%)であるのに対し、TC3※6は2,344万席(19WR比:117.9%)と、19WRを上回っている。構成比ではTC1は9.3%、TC2は5.2%、TC3は85.3%で、TC3の構成比が拡大し、TC1及びTC2が縮小した。
- ●日本国内就航地別では、成田・羽田の首都圏2空港が1,399万席(19WR比 : 108.4%)、関西空港が657万席(19WR比:118.0%)、上記3空港を除いた日本国内33空港総計は、689万席(19WR比:120.1%)と、いずれも19WRより拡大している。
- ●FSC(フルサービスキャリア)とLCC(格安航空会社)※7別では、FSCは1,861万席(19WR比:103.2%)、LCCは885万席(19WR比:143.1%)と、共に19WRより増加している。構成比率はLCCが6.6ポイント拡大した。
- ※1:2024年冬季スケジュール期間は、2024年10月27日(日)~2025年3月29日(土)。
- ※2:航空業界では輸送力を示す単位として、一般的に座席数と距離を掛け合わせた座席キロを用いるが、本レポートは訪日旅行者に対応する輸送力分析の基礎データとして活用するため座席数を用いている。
- ※3:2020年夏季スケジュールから2022年夏季スケジュールまでの計画数は実績数と乖離があるため、比較対象にしていない。
- ※4,5,6:エリア名称についてIATA(国際航空運送協会)区分により下記の通り定義する。
TC1:南北アメリカ大陸と近隣諸島(ハワイ諸島を含む)地域
TC2:ヨーロッパ・中近東・アフリカと近隣諸島地域
TC3:アジア(中近東を除く)・オセアニアと近隣諸島地域 - ※7:FSC・LCCの区分は、コンピューター予約システムにおける区分による。
【その他】
詳細は別紙「2024年度冬季スケジュール国際線航空輸送提供座席数(当初計画)」をご覧ください。
以上