2022年12月14日
ANA総合研究所
ANA総合研究所(東京都港区)では、このたび2022年冬季スケジュール※1における日本着国際線提供座席数を取りまとめ「日本乗り入れ航空会社の提供座席数※2」を掲載いたします。
弊社では、日本着の提供座席数に焦点をあて、航空輸送力分析の取りまとめに努めてまいります。
【概況】
2022年冬季スケジュール国際線航空輸送提供座席計画数(日本着、以下22WP)は1,305万席。2019年冬季スケジュール実績数(以下19WR)※3より1,115万席減少(19WR比:53.9%)している。航空会社別では、上位から日本航空157万席(構成比:12.0%)、全日本空輸152万席(構成比:11.7%)、チェジュ航空64万席(構成比:5.0%)の順となった。
【分析】
- ●海外就航地別ではTC1※4が205万席(19WR比:76.8%)、TC2※5は90万席(19WR比:54.4%)、TC3※6は1,009万席(19WR比:50.7%)と、何れも19WRより減少している。構成比ではTC1は15.7%、TC2は6.9%、TC3は77.3%で、TC1の構成比が増加し、TC3が減少した。
- ●日本国内就航地別では、成田・羽田の首都圏2空港が804万席(19WR比:62.3%)、関西空港が240万席(19WR比:43.2%)、上記3空港を除いた日本国内30空港合計は、260万席(19WR比:45.3%)と、何れも19WRより減少している。
- ●FSC(フルサービスキャリア)とLCC(格安航空会社)別では、FSCは934万席(19WR比:51.8%)、LCCは371万席(19WR比:60.0%)と、FSCがより大きく19WRより減少している。構成比率はLCCが3%増加した。
【別添】2022年度冬季スケジュール国際線航空輸送提供座席数(当初計画)
- (1)海外就航地別
- (2)日本国内就航地別
- (3)FSC(フルサービスキャリア)/LCC(格安航空会社)別
- ※1:2022年冬季スケジュール期間は、2022年10月30日(日)~2023年3月25日(土)。
- ※2:航空業界では輸送力を示す単位として、一般的に座席数と距離を掛け合わせた座席キロを用いるが、本レポートは訪日旅行者に対応する輸送力分析の基礎データとして活用するため座席数を用いている。
- ※3:2020年夏季スケジュールから2022年夏季スケジュールまでの計画数は実績数と乖離があるため、比較対象にしていない。
- ※4,5,6:エリア名称についてIATA(国際航空運送協会)区分により下記の通り定義する。
TC1:南北アメリカ大陸と近隣諸島(ハワイ諸島を含む)地域
TC2:ヨーロッパ・中近東・アフリカと近隣諸島地域
TC3:アジア(中近東を除く)・オセアニアと近隣諸島地域
2022年度冬季スケジュール国際線航空輸送提供座席数(当初計画)
以上