ANA HOLDINGS NEWS
ANA

第25-001号
2025年4月1日

2025年度 ANAグループ入社式 芝田グループCEO挨拶(要旨)


 皆さん、おはようございます。ANAホールディングス代表取締役社長の芝田です。
 本日入社された39社、3,104名の皆さん、おめでとうございます。新しい仲間を迎えることができ、大変喜ばしく、嬉しく思います。ANAグループを代表して、皆さんの入社を心から歓迎します。

 皆さんが今いらっしゃる格納庫は、約5年に一度、航空機を部品レベルまで点検し、安全に空を飛び続けるための整備を行う、航空会社にとっては安全の原点となる場所です。
 「安全の原点」であるこの場所で、ANAグループの一員となるにあたり、皆さんにお伝えしたいのは、安全は経営の基盤であり、社会への責務である、ということです。
 今、世界各地で航空機の運航の安全を問われる事象が起こっています。この状況下、私たちはより一層の安全、安心をお客様にお届けするために力を尽くすことが求められています。
 堅持すべき安全は、航空機の運航にかかわる安全だけでありません。皆さんのそれぞれの職場、業務によって、食の安全、お客様からお預かりする個人情報、社員の作業安全など、多岐にわたります。
 この格納庫で迎えた今日の日を、一人ひとりが責任感を持ち、ANAグループの安全を堅持していく一員となる決意の日だと肝に銘じていただきたいと思います。

 ANAグループは、73年前の1952年、戦後の混乱の中で純民間企業として小さな産声を上げた日本ヘリコプター輸送株式会社から始まりました。
 28名の社員と2機のヘリコプターという本当に小さなスタート、ゼロからの挑戦でしたが、社員たちは知恵を出し合い、社会の為に何をすべきかを考え、農薬散布や航空写真の撮影など、小さなことから愚直に努力を重ねてきました。
 数多くの困難に直面してきましたが、その都度、新たな価値を創造することで乗り越えてきたのです。
 自分達の手で新しい空を開拓する、そしていつかは世界に羽ばたいていくという壮大な夢を追い続けました。
 創業10周年にあたり作られたANAの社歌には「世界を結ぶ 愛の橋 築くはこの手この翼 誇りと意気もて今日もゆく」とあります。
 まだ、国際定期便を開設する20年以上も前のことですが、我々の先達は、既にそのころから世界の空に想いを馳せており、いま私たちが掲げる「ワクワクで満たされる世界を」という経営ビジョンにつながる高邁な理想を掲げていました。

 現在、ANAグループを取り巻く経営環境は、日本国内のみならず世界の政治、経済情勢、そして技術革新に大きく左右されるところであり、私たちは常に変化に対して感度を上げ、即応していく必要があります。
 国内・国際という区分けが融和してボーダーレス化が進む世界の航空市場を牽引するエアライングループとして、一層の成長を支えるのは、創業時より受け継がれて来たチャレンジ精神です。
 そして、ANAグループの強みである「人」の力であり、職場、組織を超えた連携によって結束する「グループの総合力」です。

 これからもANAグループは、航空事業を柱として、航空関連事業や商社事業、物流事業、不動産事業など、様々な領域でお客様に接し、ESG経営を推進することで、社会的価値と経済的価値の創出を目指していきます。

 皆さんは、今日、この瞬間からANAグループの仲間となります。

 今年度は、羽田空港第2ターミナルの本館と北サテライトの接続による利便性の向上や、ANA国内線予約・搭乗サービスの刷新、ボーイング787、737の新規機材の導入など、ANAグループのこれからの持続的成長を後押しする基盤を一層強化します。
 これまでのANAグループの成長を支えてきた多くの先輩社員と同様、皆さん自身もぜひ日々努力し、挑戦し、そして互いを尊重し高め合い、これからのANAグループの成長に向けた原動力となっていただけることを期待します。

 新しい環境や生活の中では、悩むことや壁にぶつかることもあるでしょう。しかし、それに立ち向かい、解決しようとする努力は必ず実を結びます。
 そして、ANAグループの先輩や仲間はそれを必ず支えてくれます。
 一人ひとりがいきいきと活躍し、皆さん自身、そしてお客様、社会の可能性を広げることで、日本を、世界をワクワクで満たしていきましょう。

 皆さん、一緒に頑張りましょう。

以上

  • 報道機関からのお問い合わせ先:
    ANAホールディングス(株)
    広報・コーポレートブランド推進部
    03-6735-1111
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