グローバルスタッフ職(技術)

世界のパートナーたちとこれからの整備技術を創る。

整備技術

大濱 伸之

整備センター 技術部 原動機技術チーム

2011年入社 理工学研究科 物理・宇宙専攻

Interview 1

お客様と直接対面するエアラインだからこそできる経験がある。

学生時代は、電波望遠鏡などの観測機器や解析ソフトウェアの開発を行っていました。それまで「開発」といえば、メーカーや研究者が技術を追い求め、独自に進めるものだと思っていました。しかし、就職活動を通して、システムが高度化するほど実際に利用するユーザーやサービスを受けるお客様視点に立った意見発信がとても重要であることを知りました。その中でも航空機は最先端の技術が数多く取り入れられており、新しい技術に挑戦できるのではと考えていました。エアラインの中で私がANAを選んだ理由の1つに、「使う側」の活躍領域が広く、飛行機を使うパイロットや、お客様との距離が近いことがあります。また、ANAがBoeing787を始め、お客様視点に立ち、新しい機体を導入する様子を見て「ANAだったらお客様のために技術を活用し、新しいことに挑戦できそう」という印象を受けました。
入社後は、エンジン整備部門に配属。エンジンは性能、燃費などの観点から、エアラインビジネスに大きく影響を与える部分です。エンジンは代表的なメーカーが世界に3社あり、それぞれが異なった特徴を持っているため、実際の整備作業を通じて様々な設計思想や新技術に幅広く触れることができ、日々刺激を受けていました。最初の訓練や現場は思った以上に厳しく、慣れるまでに少し時間がかかりましたが、先輩社員と毎日一緒に体を動かして整備をしているうちに、チームで働く楽しさを感じるようになりました。エアライン整備の現場だからこそ、横断的な知識や専門性の高い経験を得ることができたと感じます。

Interview 2

国内外のパートナーと作り上げる高品質の機体。

5年目に技術部原動機技術チームに配属。技術部門の中には、「フリートマネジメント」という重要な役割があります。整備の現場で得られる情報を基に、ANAが運航する機材(フリート)の全体品質を将来にわたって高いレベルで維持向上させる仕組みづくりを意味します。ただ、これをエアラインが持つ情報だけで実現することは容易ではありません。現場からヒアリングした情報を国内外のメーカーと積極的に共有し、エアライン、メーカー双方向からアプローチすることで初めて、航空機の品質を高めることができると感じています。時差や物理的距離、言語の壁がある海外のパートナーを巻き込んだやり取りは難しさもありますが、できるだけ現地を訪れて担当者との信頼関係を深めていくなど、face to faceでのコミュニケーションを心がけています。
また、世界中のエアラインが持つ情報にもアプローチしながら、新しい整備の考え方を追求することも大切です。ヨーロッパや中東、アメリカなどの海外エアラインでは、同じ機体を使っていても、整備や飛行機に求める考え方が全く違います。他のエアラインやメーカーとコミュニケーションを取った結果得られた新しい発見を、ANAの整備の考え方に落とし込めた時は非常にやりがいを感じます。

Interview 3

新しいデータ活用でエアライン技術者の活躍の場を広げたい。

今後はビッグデータやITを利用したデジタルデータの活用や、予知整備の技術を取り込むことで、従来以上に精度の高いフリートマネジメントの仕組みを追求していきたいと考えています。現在は、運航データと不具合情報を統合した、中長期的な不具合予測システムの開発を担当しています。アメリカのエンジンメーカーと一緒に、予測モデルの評価やデータ共有の手法開発に取り組んできました。試作段階から改良を重ね、今では日々の整備計画に反映できる段階まで成長しています。
実は航空業界におけるビッグデータの収集や解析によって、日本のエアラインは多くのノウハウを蓄積してきました。特にエンジン整備の世界においては、ANAが積極的にデジタルデータの活用に取り組んできたこともあり、ANAの意見はメーカーや他エアラインのベンチマークとなることが多くあります。エアラインが持つ航空機からの実データとメーカーが持つ設計データを掛け合わせ、精緻な不具合シミュレーションができるようになると、エアライン技術者の活躍できる領域がさらに拡大していくと実感しています。

Interview 4

多様なバックグラウンドが新しい価値を生み出す。

ANAの技術部門の中に「仕事を通じた仲間との対話により、自らの考えに磨きをかける」という行動指針があります。私も常に対面でのコミュニケーションを密に取って、新しい考え方や自分のやりたいことを共有するようにしています。社内だけではなく、社外のパートナーとも対話を深めることで、考え方の幅をさらに広げていきたいと考えています。
入社以来エンジンを専門に担当していますが、私は工学部の出身ではありません。私以外にも、航空工学や機械工学以外を専攻してきた社員が多くいます。異なるバックグラウンドを持っているからこそ、様々な視点から議論を深め、新しい価値を生み出す環境があります。多様なキャリアを持つ人財がANAを強くする、私もその一員として活躍していきたいです。

CAREER

1年目
原動機整備部
4年目
原動機生産業務部 生産技術チーム
5年目
技術部 原動機技術チーム

INTERVIEW

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