私は大学3年のときに心疾患を発症し、その影響で5年ほど入院生活を送ることに。退院後、もう一度勉強したいと考え、アメリカの大学の日本分校に入学。この学校はスケジュールがハードで勉強についていくのに必死でした。気づいたら就職活動をスタートさせる時期を過ぎていました。
慌てて就職活動をスタートさせることになったとき、自分がどんな仕事に就きたいかを初めて真剣に考えました。
「学生時代にやっていた飲食のアルバイトは楽しかった。だから私には接客業が向いていると思う。ただ、広く世の中を知るためにも飲食以外の仕事をしてみたい」
そう考えたとき、ふと「空港で働きたい」と思ったのです。父の仕事の関係で、私は幼少期から海外を転々としていました。そのため、「空港は世界中の人が笑顔で集う場所」という特別な思いがありました。空港で仕事をする機会を得るために、航空業界に就職する。私の決意が固まりました。