第25-054号
2026年3月6日
ANA総研は、イタリア・ミラノのデザイン拠点
「ADIデザインミュージアム」にて日本の伝統工芸展を開催
~ミラノ・コルティナ2026冬季五輪開催期間中に日本の「工藝」を披露~
株式会社ANA総合研究所(本社:東京都港区、代表取締役社長:矢澤 潤子、以下「ANA総研」)は、一般社団法人北前船交流拡大機構の事務局として、2026年1月29日(木)から2月8日(日)まで、イタリア・ミラノの「ADIデザインミュージアム」にて、日本の伝統工芸品展示事業『KO=GHEI 工=藝 理想と感情の交点』を開催しました。本展示事業は内閣府「地域産品の海外展開のための実証調査事業」の一環として展開されました。
本展は、冬季五輪の開催に沸くミラノを舞台に、日本の伝統工芸品を欧州のハイエンド市場へ発信することを目的に実施されました。海外販路の開拓と拡大を通じた「伝統工芸の事業性向上による継承支援」と「富裕層インバウンドの地方誘客」の双方を狙いとしています。
■開催実績と現地の反応
会場となったADIデザインミュージアムは、イタリア工業デザイン協会(ADI)が運営する歴史的デザインの殿堂です。期間中は、現地のデザイン関係者、バイヤー、メディア、富裕層など約3500人が来場し、工芸品が持つ「機能と美の融合」に対して高い評価が寄せられました。また、本展示事業はミラノ市の公認事業として実施され、会場にはミラノ市文化担当者も来場しました。
●主な展示品
富裕層の誘客にあたり、伝統的な工芸品に加えて日本が誇る金工品や現代アートの展示を行いました。
・輪島塗(石川県輪島市):震災からの復興を掲げ、輪島漆器商工協同組合等の作品を展示し、「輪島の未来」を感じさせる力強い作品が注目を集めました。
・佐渡無名異焼(新潟県佐渡市):人間国宝・伊藤赤儘氏と六代伊藤赤水氏の作品を展示し、その独特の土の風合いが称賛されました。
・備前焼(岡山県備前市):釉薬を一切使用せずに土そのものの素材を最大限に活かした、ひとつとして同じ模様とならない味わい深さが高く評価されました。
・樺細工(秋田県仙北市角館):山桜の樹皮を用いた独特な光沢・質感と現代的な造形美が来場者から大変好評でした。
また日本の金工技術の代表として、金属加工技術に優れる株式会社SGCの金工品、富山県高岡市能作の錫加工製品と新ブランドNS by NOUSAKUのジュエリーの展示に加え、サローネサテリテ・アワード最優秀賞を受賞した日本人アーティストの作品の展示も行いました。
来場者の約7割が「職人技の完成度」を最も高く評価しており、「デジタルガイドデッキ ARGS(リコーITソリューションズ株式会社)」の活用によって、技法や歴史的背景といった「目に見えない価値やストーリー」への深い理解と共感が示されました。また、「工(技術・理性)」と「藝(創造・感情)」の結合という日本独自の工芸哲学が高く評価され、デジタル化が進む現代において「実用性を伴う美」を提示する試みとして注目を集めました。
■オープニングレセプションの様子
初日となる1月29日(木)には、同ミュージアム地下展示会場にてオープニングレセプションを開催いたしました。レセプションには、在ミラノ日本国総領事、JETROミラノ所長、在イタリア日本商工会議所会頭をはじめ、イタリアデザイン協会副会長、ADIデザインミュージアム館長らが出席しました。また、アルザス・欧州日本学研究所(CEEJA)関係者など、欧州全域にネットワークを持つ来賓も参加し、日本の地域産品の欧州展開に向けた重要なネットワーキングの場となりました。
■今後に向けて
今回のミラノ展示で得られた来場者の反応やデータを分析・活用するとともに、現地での知見・人的交流を最大限に活かし、欧州における日本の伝統的価値のさらなる浸透と、継続的な文化交流を推進してまいります。
今後もANA総研は、「インバウンド誘客」と「伝統工芸の継承」を達成し、持続可能な地域活性化を実現してまいります。
以上
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業務部 広報担当 小島・原
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