
2025年3月31日
ANAホールディングス株式会社
三井不動産株式会社
ANAホールディングス×三井不動産
開発開始から8年「HANEDAインダストリアルパーク」計画の総仕上げ
人とまち・産業と暮らしを未来へつなぐ
「青宙橋(あおぞらばし)」開通
~羽田エリアのさらなる産業・地域の活性化、安全・安心なまちづくりに寄与~
- ・「HANEDAインダストリアルパーク」計画の総仕上げとなる「海老取川人道橋」が、2025年3月29日に竣工・開通。近隣の小学校、関連事業者などからアイデアを募り、名称は「青宙橋」に決定しました。
- ・羽田旭町地区と東京モノレール「整備場」駅をつなぐことで、働く人や地域住民の利便性が向上します。「働く場」としての魅力を高めるとともに、都心や羽田空港からアクセスしやすくなることで、新たな人流を創出し、羽田エリアの産業・地域の活性化に貢献します。
- ・災害時には、避難経路としての活用も見込み、災害に強い安全・安心なまちづくりにも貢献します。また今後、東京都による防災船着場の整備が予定されています。
ANAホールディングス株式会社(本社:東京都港区 代表取締役社長:芝田浩二、以下「ANAホールディングス」)と、三井不動産株式会社(本社:東京都中央区 代表取締役社長:植田俊、以下「三井不動産」)は、羽田旭町地区と東京モノレール「整備場」駅をつなぐ海老取川人道橋「青宙橋(あおぞらばし)」の竣工に伴い、2025年3月29日に開通式を執り行いました。開通式では、地域住民・事業関係者をはじめとする総勢約100名の方々と共に橋の竣工をお祝いし、喜びを分かちあいました。
1. 「HANEDAインダストリアルパーク」と「青宙橋」
本計画地では、2017年よりANAホールディングスと三井不動産が大田区と連携し、羽田エリアの産業活性化に寄与する街づくり型開発プロジェクト「HANEDAインダストリアルパーク」を推進し、これまでにANAホールディングスのトレーニングセンター「ANA Blue Base」、三井不動産の物流機能を含む複合用途施設「三井不動産インダストリアルパーク羽田(以下、「MFIP羽田」)」の開発・運用を手掛けてまいりました。この度、「青宙橋」の開通により、開発開始から8年にわたる本計画は総仕上げを迎えました。
橋の名称は、近隣の小学校、関連事業者などからアイデアを募り、当該地域の発展と親しみやすい橋として在り続けてほしいという願いが込められた「青宙橋」に決定しました。
従来、「HANEDAインダストリアルパーク」が所在する羽田旭町地区から、海老取川を挟んで対岸にある「整備場」駅に徒歩で向かうには、駅の南側に位置する「穴守橋」を渡る必要がありました。そのため、地域の方々からのアクセス向上を求めるご要望を受け、地域貢献の一環として「青宙橋」を整備いたしました。今般、「青宙橋」が、「整備場」駅に接続することにより、羽田旭町地区から駅への新たな経路が生まれます。これにより、「HANEDAインダストリアルパーク」の「働く場」としての魅力が高まるとともに、都心や羽田空港からの来街者増加による新たな人流の創出も期待されることで、産業および地域のさらなる活性化に寄与します。
2.災害に強い安全・安心なまちづくりに貢献
「ANA Blue Base」および「MFIP羽田」は、大田区と「災害時における施設等の提供に関する協定」※1を締結しており、災害など緊急時には地域住民の一時退避場所となり、施設で管理している防災備蓄品の一部を提供いたします。この度「青宙橋」の開通により、新たな避難経路が確保されることで、これまで以上に早期避難実現が可能となります。さらに、橋の右岸側には、東京都により災害時における舟運を想定した「防災船着場」の整備が予定されており、災害時でも水上輸送が有効に機能する環境が整備されることで、水辺エリアとしてのさらなる価値向上が見込まれます。
3.親水空間を創り出すデザイン
「青宙橋」のデザインは株式会社梓設計が手掛け、大田区の掲げる「空港臨海部グランドビジョン2040」※2の基本方針の1つである、「人の活動と自然の調和」を実現すべく、人々が行き交いにぎわう親水空間を創り出す橋に仕上げました。
タイルは、ANAホールディングスと三井不動産のコーポレートカラーから着想を受けた青色と白色を組み合わせ、波打ち際のゆらぎを表現し、歩行者が水辺を身近に感じられるデザインになっています。また、橋の両脇には木仕上げの支柱と、網目状のフェンスを用い、海に並ぶ木杭と漁師網を表現しました。さらに、支柱の笠木内部には温かみのある照明を設け、連続した行燈の光が親しまれる運河沿いの夜景を創り出しています。橋から見渡すことのできる現在の運河の風景の中に、橋で表現したかつて漁師町だった羽田エリアの海辺の風景が重なり、まちとまち、そして過去から現在、さらに未来へとつなぐ橋となるようにという想いが込められています。
※2 大田区「空港臨海部グランドビジョン2040」:
https://www.city.ota.tokyo.jp/kuseijoho/ota_plan/kobetsu_plan/sumai_machinami/sakutei_grandvision.html
4.各社コメント
<ANAホールディングス株式会社 上席執行役員 五島 勝也>
弊社は1979年から約半世紀にわたり、この地に訓練施設を構え、地域の皆様と共に歩んでまいりました。そして2019年に新たにANAグループの安全・品質・サービスを支える人財育成の拠点として「ANA Blue Base」を建設しました。ANA Blue Baseは訓練施設だけでなく、見学施設や防災機能を兼ね備えた最新鋭の施設として、多くの方々に見学いただいております。
青宙橋の開通を機に、地域の皆様の生活がより便利になるとともに、防災面でもさらに安心していただけると考えております。私たちはこれからも、空から始まる多様なつながりを創り出し、地域や社会の発展にさらなる貢献をしてまいります。
https://www.ana.co.jp/group/
<三井不動産株式会社 執行役員 ロジスティクス本部長 篠塚 寛之>
三井不動産は、2012年4月に物流施設事業部(現 ロジスティクス本部)を立ち上げ、物流施設開発に取り組んでおります。「三井不動産ロジスティクスパーク(MFLP)」を旗艦ブランドとし、「MFLP船橋ⅠⅡⅢ」「MFIP(三井不動産インダストリアルパーク)羽田」「MFLP・LOGIFRONT東京板橋」をはじめとする街づくり型物流施設など、国内外で開発施設76物件(国内:66物件 海外:10物件)を展開してまいりました。
青宙橋が地域の利便性、ひいては価値向上に寄与するだけでなく、地域や周辺施設の皆様に親しみ続けられる橋になることを願っています。私たちはこれからも、各関係者とともに、ロジスティクス事業を通じて街づくりに貢献し、地域社会のより良い未来を切り拓いてまいります。
https://www.mitsuifudosan.co.jp/
<「青宙橋」概要>
【位置図】
【SDGsについて】
2015 年の国連サミットで採択された 2030 年に向けての国際目標 「SDGs:持続可能な開発目標」。17 の目標と169 のターゲットが定められており、様々な主体の連携による取り組みが必要となっております。
*本リリースの取り組みは、SDGs(持続可能な開発目標)における4つの目標に貢献しています。
*本日、この資料は次の記者クラブに配布しています。
○国土交通記者会 ○国土交通省建設専門紙記者会 ○国土交通省交通運輸記者会 ○都庁記者クラブ
※本リリースは、二社連名のため重複してご案内される場合がございますが、ご容赦いただきますようお願いします。
- 報道機関からのお問い合わせ先:
ANAホールディングス株式会社
広報・コーポレートブランド推進部
TEL:03-6735-1111
三井不動産株式会社
広報部
TEL:03-3246-3155 - リリース画像のダウンロードサイト:
https://www.mitsuifudosan.co.jp/press/