ANA HOLDINGS NEWS
ANA

第23-023号
2023年10月13日

レベル4によるドローン配送サービスの実証実験を実施!

~国内で初めての自社操縦士による運航で、ラストワンマイル物流の検証を行います!~


  • ・2023年11月6日より、有人地帯(第三者上空)での補助者なし目視外飛行(レベル4)によるドローン配送サービスの実証実験を沖縄県久米島町で実施します。
  • ・航空局から「第一種型式認証」を取得した無人航空機、国家資格の「一等無人航空機操縦士」資格を保有した自社の操縦士、航空会社として培ってきた知見を活かした飛行マニュアルでレベル4の飛行承認を取得しました。自社の操縦士によるレベル4運航は国内で初めてです。
  • ・ドローン配送の課題である運航の省人化にむけた検証や最適飛行経路を分析します。地域ボランティアの方々との連携も行い、自宅まで配送するラストワンマイル物流の検証も行います

 ANAホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:芝田 浩二、以下「ANAHD」)は、2023年11月6日より、有人地帯(第三者上空)での補助者なし目視外飛行(レベル4)によるドローン配送サービスの実証実験を沖縄県久米島町で実施します。本実証は、国土交通省物流・自動車局物流政策課の「無人航空機等を活用したラストワンマイル配送実証事業」に採択され、国の実証事業としても取り組みます。

 ANAHDでは2018年よりドローン配送サービスの検討を開始し、これまで14回の無人地帯での目視外補助者なし飛行(レベル3)の実証実験を実施してまいりました。2022年12月の航空法改正後、レベル4が解禁となりましたが、レベル4の実施には、無人航空機の型式認証、操縦士ライセンス、運航管理のルールが必要です。本実証では、国土交通省航空局から「第一種型式認証」を取得した株式会社ACSL(以下「ACSL」)の無人航空機「ACSL式PF2-CAT3型」、国家資格の「一等無人航空機操縦士」資格を保有した自社の操縦士、安全管理・運航管理・整備部門などの航空会社として培ってきた知見を活かした飛行マニュアルでレベル4の飛行承認を取得しました※1。自社の操縦士によるレベル4運航は国内で初めてです。

 これまでのレベル3では運航に少なくとも3人以上の人員を要していた体制が、レベル4により運航者1名で実施が可能となり、本実証ではドローン配送の課題の1つである運航の省人化にむけた検証を行います。今回の経路は、久米島町のAコープ久米島店から久米島町真謝地区で設定し、地域ボランティアの方々との連携を通じ、食料品・日用品を注文者の自宅まで配送するラストワンマイル物流の実施も含めて、技術・ビジネス面における有用性の検証を行います。

 ANAHDは、レベル4で実証する運航体制、飛行経路などを検証し、ドローン物流事業の社会実装を目指してまいります。

  • ◆実証実験概要
    • 1) 目的:レベル4によるドローン配送サービスを行い、飛行の最適化や人件費の削減など技術面・ビジネス面における有用性の検証を行う。
    • 2) 内容:久米島町内のスーパーから久米島町真謝地区の住民への食品配送サービスを提供する。
    • 3) 期間:2023年11月6日(月)~11月9日(木) 9:00~18:00(日没まで)
      • ※天候事由により延期する可能性もあります。
    • 4) 飛行区間:沖縄県久米島町Aコープ久米島店~旧仲里間切蔵元跡(真謝地区)
    • 5) 配送物:スーパーマーケットAコープ久米島店で取り扱う食品の一部
    • 6) 使用機材諸元:
      ACSL式 PF2-CAT3型
      • ・大きさ:全長:1067.8mm、全幅:1174mm、全高:600.9mm
      • ・最大離陸重量:9.8kg
      • ・搭載可能重量:1.0kg
      • ・運用最大飛行速度:10m/s
    • 7) 配送対象者:主に真謝地区に住む住民
    • 8) 飛行ルート:下図の通り (約2.3km)
  • ◆本実証における役割
  • ◆参考情報

<ANAホールディングス、ドローン事業の取り組み>
ANAHDでは航空機の安全運航に関する知見を活かし、ドローンオペレーターとして、福岡市や五島市にて、無人地帯での補助者なし目視外飛行(レベル3)による実証実験を複数実施。2023年4月よりモビリティ事業創造部を創設し、有人地帯(第三者上空)での補助者なし目視外飛行(レベル4)での運航を含め、ドローン配送サービスの事業化検討にむけて、継続して検証を実施しています。
ドローン配送事業化に向けた取り組みはこちら(https://www.ana-drone.com/

  • ※1ANAHDは、「無人航空機の飛行に関する許可・承認の審査要領(カテゴリーⅢ飛行)」に基づき、ドローンを目視外飛行させる承認を得ました。日本国内においては、2事例目となります。(国空無機第157229号)

以上

  • 報道機関からのお問い合わせ先:
    ANAホールディングス株式会社
    広報・コーポレートブランド推進部
    03-6735-1111
  • お客様からのお問い合わせ先はこちらからご覧ください。

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