

第22-023号
2022年10月31日
2023年3月期 第2四半期決算および通期業績予想について
ANAホールディングス(株)は10月31日(月)、2023年3月期 第2四半期決算を取りまとめました。
詳細は「2023年3月期 第2四半期決算短信」をご参照ください。
- ・第2四半期決算としては、営業利益・経常利益・四半期純利益のすべてにおいて、2019年度以来3年ぶりの黒字となりました。
- ・前年同期比で、売上高は83.4%の増加になりましたが、営業費用は38.8%の増加に抑えました。
- ・第2四半期の利益実績が当初計画を上回ったことを受け、通期の業績予想を上方修正します。
- ・次期中期経営戦略は年度内に発表します。収益性の向上と財務基盤の復元を同時に追求し、コロナ前水準の「売上高2兆円、営業利益2,000億円、営業利益率10%」を目指します。
感染再拡大リスク、燃油価格の変動リスク、地政学リスク等は継続して存在しており、財務基盤の復元が急務です。これまでの多くの皆様のご支援に感謝申し上げるとともに、引き続きのご理解・ご支援をお願いいたします。
1. 2023年3月期 第2四半期の連結経営成績・連結財政状態
- (1) 連結経営成績
- (2)航空事業
- ① 国際線旅客(ANAブランド)
- ・各国の入国制限の緩和により大きく増加した北米=アジア間の接続需要を取り込んだことに加え、日本においても9月から水際対策がさらに緩和され、日本発のビジネス需要や駐在員の一時帰国需要の回復基調が一層強まったこと等から、旅客数は前年同期の約5.1倍、収入は約5.3倍に増加しました。
- ・路線ネットワークでは、成田空港発着の北米、アジア路線を増便し、接続需要を取り込みました。また、回復する日本発の需要に対応し、羽田空港発着路線の運航規模を拡大したことに加え、7月にはハワイ路線を増便しました。一方で、ウクライナ問題の長期化や中国のゼロコロナ政策により、欧州、中国路線の復便は相対的に遅れています。
- ② 国内線旅客(ANAブランド)
- ・行動制限がない環境のもと、ゴールデンウイークや夏休み期間を中心にレジャー需要が着実に増加したことに加え、ビジネス需要についても徐々に回復していること等から、旅客数は前年同期の約2.1倍、収入は約2.2倍に増加し、コロナ禍において半期ベースで最高となりました。
- ・路線ネットワークでは、航空需要の変動に合わせて運航規模の調整を進め、週末や連休を中心に臨時便の設定を強化しました。また、6月からはエンジン改修を終えたボーイング777型機の運航を段階的に再開し、需要の取り込みを図りました。
- ③ 貨物(ANAブランド)
旅客需要の取り込みを強化したことで、旅客機による貨物専用便の運航が減少したことに加え、自動車関連部品の需要が減退したこと等から、輸送重量は前年同期を下回りました。一方で、高水準の単価を維持することに努めた他、収益性の高い北米路線の運航規模拡大や大型特殊商材等の高単価貨物の取り込み等により、国際線貨物収入は前年同期の約1.3倍に増加し、第2四半期として過去最高となりました。
- ④ LCC(Peach Aviation(株))
- ・LCCでも、行動制限がない環境のもと、国内線のレジャー需要が大きく増加したことから、旅客数は前年同期の約2.4倍、収入は約3.1倍に増加しました。
- ・路線ネットワークでは、国内線において増加する需要に対応し、成田=札幌(新千歳)線、成田=福岡線等で増便を実施する等、運航規模を拡大しました。また、国際線は2021年4月以降、全路線で運休していましたが、8月に関西=ソウル(仁川)線、9月に成田=台北(桃園)線、関西=台北(桃園)線を再開しました。
- ⑤ その他
航空事業におけるその他の収入は679億円(前年同期607億円、前年同期比11.8%増)となりました。なお、航空事業におけるその他には、マイレージ附帯収入、機内販売収入、整備受託収入等が含まれています。
- (3)航空関連事業・旅行事業・商社事業・その他
- ① 航空関連事業
旅客需要の回復に伴い機内食関連業務が増加した他、国際貨物の取扱高が拡大したこと等により、売上高は前年同期を上回りました。 - ② 旅行事業
国内旅行は、需要が着実に回復し、ダイナミックパッケージ商品の取扱高が全方面で増加した他、「ANAトラベラーズホテル」商品も好調に推移しました。また、9月にはゴルフ場のWEB予約サービス「ANAトラベラーズゴルフ」を開始する等、新たなサービスの拡充に努めました。海外旅行は、4月にハワイ方面のツアー催行を約2年ぶりに再開し、順次方面を拡大しました。以上の結果、売上高は前年同期を上回りました。 - ③ 商社事業
航空需要の回復に伴い、空港物販店「ANA FESTA」等で増収となった他、半導体市場の好調な需要を受けて電子事業の取扱高が増加したこと等により、売上高は前年同期を上回りました。 - ④ その他
ラウンジ業務や空港検疫関連業務の受託が増加したこと等から、売上高は前年同期を上回りました。
- (4)連結財政状態
- (5)連結キャッシュ・フロー
- 2. 2023年3月期の見通し
- (1)連結業績予想
当第2四半期の利益が当初の計画を上回る結果になったことから、2023年3月期の連結業績予想につきまして下表の通り修正いたします。
- (2)旅客需要の推移・見通し
- 3. 中期的な戦略の方向性
次期「中期経営戦略」は、年度内に策定して発表します。概要は以下になります。
以上
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ANAホールディングス株式会社
広報・コーポレートブランド推進部
03-6735-1111