2022年10月12日
東京工業大学
ANAホールディングス株式会社

ANAと東工大、歩行支援ロボットを介して「こころ」を整える
新しい歩き旅のツアーを高野山にて実施


 ANAグループ(以下「ANA」)と東京工業大学(以下「東工大」)はロボットの歩行支援による新たな旅スタイルの創出を目指して2021年から連携しています。東工大の三宅美博研究室(以下「三宅研究室」)が研究・開発を進め、東工大発ベンチャーのWALK-MATE LAB 株式会社が製品化した、「間」を合わせてくれる歩行支援ロボット「WALK-MATE*」を装着して歩く旅です。

 2021年には香川県の善通寺市において歩き遍路への適用を行い、シニア世代における歩行運動の機能改善への有効性を確認しましたが、その際、「間」を合わせて一緒に歩くことで身体だけでなく「こころ」へも良い影響の及ぶ可能性を発見しました。そこで2022年は、「間」を合わせるWALK-MATEを介して、歩行者の「こころ」も整える世界で初めての歩き遍路旅にチャレンジするため、10月12日(水)に和歌山県の高野山において実証実験を実施しました。これはWell-Beingの観点からも重要なことで、ANAが提供するツアーの中で行われたものです。

 高野山では壇上伽藍と奥の院の二大聖地の参拝路において、秋らしい爽やかな天気の中、6人の参加者がWALK-MATEを装着して約500mの歩行を行い、「こころ」が整うプロセスを体験しました。また体験後にアンケートを実施し、WALK-MATEによる歩行の改善がWell-Beingの観点からどのように「こころ」に良い影響を及ぼすかを調査しました。参加者からは「間」を合わせることで、「一体感を感じた」、「楽しさを感じた」、「新鮮な体験だった」等のコメントをいただいています。本実証実験で得られたデータに基づき、歩行から「こころ」を読み取るAIシステムを三宅研究室で開発します。

 お遍路とは、弘法大師に包まれながら一緒に歩くことであり、「同行二人」と言われます。本取り組みは、お遍路において最も重要な「同行二人」によって、「こころ」も整えられるはたらきをWALK-MATEによって再現することを目指すものです。近年、国際的にも注目されている日本の歩き遍路の文化と歴史が、このような日本らしいロボット技術を介して国際的にも注目され、多くの人々が日本を訪れるきっかけとなることを期待しています。

 ANAと東工大は、最新テクノロジーを用いた新たな旅のスタイルを創出することで、急速な高齢化が進む現代社会において、身体も「こころ」も元気なシニアを増やすための基盤を提供するとともに、健康寿命を延伸することでシニアの流動を促し、地域の活性化によって人と社会を元気にすることに貢献します。そして、世界で最も高齢化が進むと言われる日本から、新しい旅のスタイルを世界に向けて発信してまいります。

実証実験当日の写真や動画は以下よりご覧ください。(2022年12月31日まで閲覧可能)
https://tokyotech.box.com/s/kkqwwn9g2rl8p8s0p6mxy7wphe3tjwbr

  • *WALK-MATE:東工大発ベンチャーのWALK-MATE LAB株式会社にて製品化された、人と「間」が合う歩行支援ロボット。一般的なパワースーツとは異なり、四肢の動作のアシストだけではなく、人の運動リズムを検知してタイミングを合わせて支援することで、自然で活発な歩行に改善するための機器。総本山善通寺法主である真言宗善通寺派の菅智潤管長より「同行二人ロボット」と認定されている。

以上

  • お問い合わせ先:
    • 東京工業大学
      情報理工学院 教授
      三宅美博
      Email: miyake@c.titech.ac.jp
    • ANA総合研究所
      主席研究員
      森 孝司
      Email: t.mori@ana.co.jp
  • 取材申し込み先:
    • 東京工業大学
      総務部 広報課
      Email: media@jim.titech.ac.jp
      TEL: 03-5734-2975 FAX: 03-5734-3661
    • ANAホールディングス株式会社
      広報・コーポレートブランド推進部
      TEL: 03-6735-1111

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