ワンワールド、スカイチーム、スターアライアンスは
世界共通のトラベルスタンダードを望みます
国際的な往来の再開と世界各国のつながり回復に向けて、統一された渡航要件の確立を各国政府に要請します
ニューヨーク・アムステルダム・フランクフルト－2021年6月9日 -国際的な往来を安全に再開し、旅行や観光が世界経済にもたらす価値を回復するために、ワンワールド、スカイチーム、スターアライアンスのグローバルアライアンスは、6月11日から13日に開催されるG7首脳会議において、安全な国境の再開を可能にする渡航および衛生に関する共通基準に合意するようG7各国政府に呼びかけています。
新型コロナウイルスは、長年にわたり多くの経済に貢献してきた旅行・観光分野に大きな打撃を与えています。OECD（経済協力開発機構）が直近で公表している試算によると、2020年に国際観光産業は約80％減少したとされています。パンデミック以前は、OECD加盟国において観光産業は平均でGDPの4％以上を占めており、世界旅行観光評議会は、世界で最大1億7,400万人が雇用のリスクに直面していると推定しています。
グローバルアライアンスの各CEO、スカイチームのクリスティン・コルヴィール氏、ワンワールドのロブ・ガーニー氏、スターアライアンスのジェフリー・ゴー氏は共同で次のように述べています。「国際的な航空渡航と観光は、世界経済にとって不可欠なものです。政府によるリスク管理をサポートするためのデータが数多く利用できるようになった今、G7 加盟国が国境を開放し、明確で一貫性のある、データに基づいた対策を実現するための断固とした行動を起こせば、特に検査や検疫に関する不確実性を取り除くことができるでしょう。」
一部の国ではワクチン接種の普及に期待が寄せられていますが、国や空港によって異なる運用方法や規制と、それらの急速および多頻度な変更はお客様に混乱とストレスを与え、渡航に支障をきたしています。新型コロナウイルスの感染拡大前の世界の航空輸送能力の約3分の2を占めるグローバルアライアンスは、G7各国政府が世界に先駆けて以下の措置を共通化し、旅行者が安全かつ安心して渡航できる環境が整備されることを期待します。
- ・ワクチン接種が完了した乗客の検疫を免除
- ・簡単にアクセスでき、安価で、一貫性のある新型コロナウイルスの検査の提供
- ・乗り継ぎのある乗客が乗り継ぎ地点でトランジットゾーンに留まる場合は、追加の検査や検疫の制限を免除
さらに、グローバルアライアンスは、ワクチン接種証明書を含む渡航要件管理のデジタル化を各国政府へ呼びかけ、G7加盟国がWHO（世界保健機関）およびICAO（国際民間航空機関）が定める共通要件および基準に合意することを求めるIATA（国際航空運送協会）の呼びかけを支持します。
「ワクチン接種は、国際的な航空渡航や観光の再開に重要な役割を果たすでしょう。私たちは、検疫免除の安全かつ適切な理由として、認証済みのワクチン接種を受け入れることを各国政府に提言します。一方で、世界におけるワクチン接種が普及するまでは安定して一貫性のある検査手順と、お客様の渡航を容易にする相互運用が可能なデジタルソリューションの確立が重要です。」と各アライアンスのCEOは述べています。
本プレスリリースは、ワンワールド・スカイチーム・スターアライアンスが現地時間2021年6月9日に発表した英文プレスリリースを日本語訳したものです。正式な言語は英語であり、日本国内には適応されない内容が含まれます。解釈は英語が優先されます。翻訳言語版は読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用いただく場合は、法的効力を有する唯一のバージョンである原文と照らし合わせてご利用いただくようお願いいたします。
グローバルアライアンスについて
ワンワールド、スカイチーム、スターアライアンスの3つのアライアンスは、59の加盟航空会社と接続パートナー社で構成され、毎年約20億人のお客様を輸送しています。この3つのアライアンスは、加盟航空会社の厳格な衛生・安全確保手順の認知度を高め、現行の渡航規制への対応を容易にするデジタルツールを提供することで、お客様の信頼を回復するために加盟航空会社と共に精力的に活動してきました。これらのツールには、検査機関のオンラインデータベースが含まれており、お客様は渡航前に信頼できる検査機関に新型コロナウイルス検査を依頼することができます。
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