
2020年9月11日
株式会社ポーラ・オルビスホールディングス
ANAホールディングス株式会社
宇宙ライフを美しく快適に
ポーラ・オルビスグループとANAホールディングス
宇宙でも使える化粧品の共同開発へ
「CosmoSkin」プロジェクト ~宇宙が教えるあなたのあした~ を開始
株式会社ポーラ・オルビスホールディングス(本社:東京都中央区、代表取締役社長:鈴木 郷史)とANAホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:片野坂 真哉)は、「宇宙ライフを美しく快適に」をコンセプトとして製品を共同開発するプロジェクト「CosmoSkin※1」を発足しました。ここから生まれる新たなアイデアでもっとかがやく未来を目指します。
- ※1 宇宙を意味する「Cosmos」と、肌を意味する「Skin」を組み合わせた言葉。
取り組みの背景、目的
ポーラ・オルビスグループでは、自社グループが目指す将来像に有用なヒントを得ること、またイノベーションの活性化を目的として宇宙に関する取り組みを行っています。ANAホールディングスでは、新たな収益事業の一つとして宇宙事業を検討する部門横断型プロジェクトを2018年1月に立ち上げ、宇宙旅行を始めとする宇宙輸送や衛星データ活用など新しいビジネスモデルの検討を進めています。
2019年の宇宙ビジネスアイデアコンテストS- Boosterにてポーラ・オルビスグループの「美肌ウェルネスツーリズム(補足資料1)」がANAホールディングス賞を受賞し、現在共同で事業化検討を進めています。この連携をきっかけに、今回の共同開発プロジェクト「CosmoSkin」がスタートすることとなりました。
近い将来、民間宇宙旅行が可能になると言われています※2。そこで私たちは、両者協力のもと、宇宙ライフを美しく快適にするための化粧品づくりを目指します。さらには、宇宙という極限状態を想定しながら製品開発を進めることで、地上も含めた新しい私たちの豊かな生活につなげることができると信じています。
たとえば、極度に乾燥し水が貴重な船内環境に対応するためには、これまでにない機能性が求められ、重力の小さい環境では、これまでと全く違った使用方法が求められます。これらは化粧品に革新を生むのではと考えています。限られた船内空間での微小重力生活では、全身に様々な変化が起こると共に、メンタルウェルネスの維持などが課題となります。これらを解決するための技術は、高齢化社会や、コロナ禍の行動が制約されるニューノーマルにおいても、健康の維持・増進に役立つはずです。また、快適で楽しい宇宙ライフのための技術は、地上でのメンタルヘルス向上にも貢献します。他にも、資源が極端に限られる・ゴミを最小限に減らさなければならないといった制約に合わせて技術を進化させると、そのまま地上における資源の有効活用・再利用などのサステナビリティ向上に活用することが期待できます。
- ※2 今後の宇宙開発について米国「アルテミス計画」によると、2024年までに有人月面着陸、2030年代に有人火星着陸の計画。米国民間企業Space X社は、国際宇宙ステーション10日間滞在を2021年から、地球周回旅行を2022年から、月旅行ツアーは2023年から予定。
各社の役割と今後の展開
プロジェクト第一弾として、宇宙でも使える化粧品の共同開発を開始し、まずは2023年の商品化を目指します。ポーラ・オルビスグループは、肌の知見や製剤技術を活かし宇宙ライフに適した化粧品の研究開発を実施、ANAホールディングスは、地上よりも宇宙環境に近いといわれている航空機内を実証実験の場として提供します。
私たちは、事業分野は異なりますが宇宙事業を通じてつながりました。肌を通じてヒトの研究を長年続けてきたポーラ・オルビスグループと、航空産業において創造性を発揮するANAホールディングスがそれぞれの知見を活かすオープンイノベーションにご期待ください。
広報・コーポレートブランド推進部
03-6735-1111
(株) ポーラ・オルビスホールディングス
コーポレートコミュニケーション室 広報担当
Tel 03-3563-5540/Mail webmaster@po-holdings.co.jp
【補足資料1】 「美肌ウェルネスツーリズム」について
「美肌ウェルネスツーリズム」では、ポーラ・オルビスグループの肌や体調に関する知見を活用し、衛星データとのマッチング解析をもとに、旅行者が肌・体調をケアしながら、その地域ならではの観光資産に出会うことのできるサービスを構想しています。心身共に美しく元気にする温泉・日本食・地元の美容体験などの観光資産を活用したい考えです。
現在、第一弾となるツーリズム対象候補地を島根県に設定し、ポーラ・オルビスグループ、ANAホールディングス株式会社が中心となり、島根県観光振興課・島根県観光連盟と連携しながら事業化に向けた検討を進めています。また慶應義塾大学 環境情報学部の宮本 佳明先生に衛星データの活用について指導協力いただきます。
- ※3 「宇宙ビジネスアイデアコンテスト S-Booster2019 にて ポーラ・オルビスグループのチームが ANAホールディングス賞を獲得」 (2019年11月29日) https://ir.po-holdings.co.jp/news/news/news7008031861941656997/main/0/link/20191129_S-Booster2019_ANA_Holdings_Rewards.pdf
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