第20-017号
2020年7月22日
2050年までに達成を目指すESGにかかわる中長期目標を策定しました
- ・国内線・国際線の運航で発生するCO2排出量を50%削減します(2005年比)
- ・航空機の運航以外で発生するCO2排出量をゼロにします
- ・資源類の廃棄率をゼロにします
- ・機内食などの食品廃棄を50%削減します
ANAグループは、ESG経営のさらなる推進に向けて2050年までに達成を目指すESGにかかわる中長期目標を策定しました。これまでの取り組みをさらに進化させ、目標達成を目指します。また、定期的に取り組み状況を開示するとともに、ステークホルダーとの対話から社会の要請を把握し、適切に対応していきます。
ANAグループは、新型コロナウイルス感染症の拡大による影響を乗り越え、事業を通じて持続可能な社会の実現に貢献するため、安全を経営の基盤、社会への責務として、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)に配慮したESG経営を推進しています。
2050年までに達成を目指す目標および取り組み内容
- 1.航空機の運航で発生するCO2排出量を2005年比で50%削減(2019年比で66.6%削減)します
- ・航空機の技術革新により開発された、省燃費機材や改良型エンジンの導入等
- ・運航方法の工夫やエンジン洗浄等によるオペレーション上の改善
- ・SAF(Sustainable Aviation Fuel)注1の導入
- ・排出権取引制度注2の活用
- 2.航空機の運航以外で発生するCO2排出量をゼロにします
- ・空港車両等へのハイブリッド自動車、電気自動車、燃料電池自動車の導入
- ・自社施設や設備等の省エネ機器へ更新
- ・省エネを実施したうえで、再生可能エネルギーへ移行
- 3.資源類の廃棄率をゼロにします
- ・プラスチックや紙等を中心に、資源類の利用量削減、再利用、リサイクルの3R注3を推進
- 4.機内食などの食品廃棄を50%削減します
- ・食材の調達、調理、食事の提供、廃棄を通した製品ライフサイクルの中で食品廃棄を削減
SDGsの達成年である2030年に向けて継続的に取り組む内容
- 1.人権尊重の徹底
- ・「国連のビジネスと人権に関する指導原則」に則り企業活動において人権尊重を徹底
- 2.責任ある調達の実現
- ・環境や人権に配慮した調達の徹底
- ・公正公平で透明性を持ったサプライチェーンの構築
- 3.イノベーションを活用した社会課題への解決
- ・アバター、ドローン、MaaS等の活用と異業種連携により、新たな価値を提供
- 4.持続的成長を担うひとづくり
- ・企業の持続的な成長に向け、人材の育成、働き続けられる環境整備、人的生産性向上の実施
- 5.お客様の多様性への対応
- ・お客様一人ひとりの多様性を尊重し、ハード・ソフトの両面でユニバーサルなサービスを促進
- 6.生物多様性の保全
- ・野生生物違法取引防止に向けた取り組み等を推進
- 7.地域創生
- ・社会課題解決を通じた地域活性化、社会貢献活動の実施
- 注1 Sustainable Aviation Fuel・・・原材料の生産・収集から燃焼までの過程で、CO2の排出量が少ない持続可能な供給源から製造されるジェット燃料
- 注2 航空業界以外の業態で削減できたCO2の排出枠を購入することで地球全体の削減に繋げるシステム
- 注3 Reduce(資源類の利用量を減らす)、Reuse(ごみにしないで再利用する)、Recycle(使い終わったものを資源として製品を作る)
以上
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