第20-013号
2020年6月5日

ニューノーマル時代の「旅」を科学する産学連携協議会を設立

~ホモサピエンス20万年にわたる移動の歴史から「旅と学びと幸せ」の関係性を考える~


  • ・旅を通じた学びと幸せが人間の成長におよぼす効果を科学的に立証する「旅と学びの協議会」を設立
  • ・立命館アジア太平洋大学(APU)学長の出口治明氏が代表理事に就任
  • ・6月23日10:30~12:00開催のキックオフイベント兼第一回勉強会をオンラインにて一般公開

 ANAホールディングス株式会社(以下ANAHD)は、立命館アジア太平洋大学(APU)学長 出口治明氏、東京学芸大学大学院准教授、スタディサプリ教育AI研究所所長 小宮山利恵子氏、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授 前野隆司氏、駒沢女子大学観光文化学類准教授 鮫島卓氏をコアメンバーとした有識者とともに、教育工学・幸福学・観光学の視点から、人類の歴史も紐解きながら旅の効用を科学的に立証し、旅をニューノーマルの時代における次世代教育の一環として活用することを提言することを目的に、「旅と学びの協議会」を設立します。

◆設立背景・目的
 コロナウィルスがもたらすパラダイムシフトの中で、旅が本来持つ価値が再認識されると考えます。これまでの教育においては、旅先で学習することが直観的に有効であるととらえて、修学旅行や社会科見学などが実施されていますが、旅の経験がどのように人間としての成長や成熟につながるのかについては科学的な根拠を持っては検証されてきませんでした。本協議会では、各分野の専門家の知見とデータに基づき、旅を通じた学びと幸せが人間の成長におよぼす効果を科学的に立証することに挑戦します。そして、アフターコロナのデジタルトランスフォーメーション時代を生き抜くために必要な、多様な価値観への受容性、レジリエンス、行動力、創造力などが身につく人材育成プログラムを提唱し、次世代教育体系の構築に貢献するとともに、現代版「可愛い子には旅をさせよ」を実践する気運を醸成していきます。
 ANAHDとしては、教育における旅の効果を立証することで、学校や保護者が生徒たちに積極的に旅することを勧める動きにつながることを期待しています。

◆活動内容(予定)

  • ・「イノ旅※1」プログラムを通じた実データに基づく旅の効用の検証
  • ・研究機関や教育機関と移動距離と人間としての成長や成熟の関係性に関する研究の実施
  • ・コアメンバーを中心とした一般参加型勉強会の開催
  • ・ニューノーマル時代の旅を通じた学びと幸せのあり方を予測するロードマップの作成
  • ・アフターコロナのデジタルトランスフォーメーション時代を生き抜くための旅の効用を活用した人材育成プログラムの実施
  • ・学校教育機関や行政組織への旅の効用を生かした次世代教育体系構築の提言
  • ※1 高校生が住み慣れた場所から遠く離れた旅先で、フィールドワーク・ ワークショップ・アイデア提案を行う、旅と学びを融合させた新しい教育サービスのこと(https://www.anahd.co.jp/group/pr/pdf/20200120-4.pdf

◆コアメンバー紹介
【代表理事】

  • ・立命館アジア太平洋大学(APU)学長 出口治明氏

1948年三重県⽣まれ。1972年京都⼤学卒業、同年⽇本⽣命に⼊社、2006年退職。2008年ライフネット⽣命を開業。2012年上場。社⻑・会⻑を10年務める。国際公募で推挙され、2018年1月に立命館アジア太平洋大学(APU)第四代学長に就任。同大学初の民間出身の学長となる。主な著書(単著)『全世界史(上・下)』(新潮文庫)『人類5000年史(Ⅰ~Ⅲ)』(ちくま新書)『0から学ぶ「日本史」講義(古代編・中世編)』(文藝春秋)『哲学と宗教全史』(ダイヤモンド社)、その他多数。

<メッセージ>
これといった趣味のない僕は、仕事は出来るだけ集中して効率的に済ませ、時間をつくっては旅を繰り返してきました。人間は、たくさんの人に会い、たくさん本を読み、たくさんの旅を重ねることによってしか学ぶことが出来ないと思っています。好きなことをやって生きることが幸せの条件だとしたら、ご飯を腹いっぱい食べ、面白い本を読み、ぐっすり眠って、気の置けない友人とあるいは1人で世界を好きなように旅して周ることが僕にとっては最高の幸せです。今回、旅を通じた学びと幸せを科学的に考える協議会が発足する。興味津々で代表を務めさせていただきたいと思っています。

【理事】

  • ・東京学芸大学大学院准教授、スタディサプリ教育AI研究所所長 小宮山利恵子氏

早稲田大学大学院修了。米国務省IVLP、East West Center APLP修了。衆議院、ベネッセ等を経て現職。東工大リーダーシップ教育院アドバイザー、iU客員教授等を兼務。テクノロジー、AIと教育の領域を中心に国内外問わず幅広く活動。

<メッセージ>
AIが苦手とする創造力、共感力や起業家精神の育成において旅がどのような役割を担うのか関心があります。社会科見学、修学旅行の再定義が提示できればと考えています。

【アドバイザー】

  • ・慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授 前野隆司氏

東工大卒、東工大修士課程修了。キヤノン株式会社、カリフォルニア大学バークレー校客員研究員、ハーバード大学客員教授、慶應義塾大学理工学部教授などを経て、現在、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授。博士(工学)

<メッセージ>
幸福学研究者として、人々がやりがい、つながり、幸福感を感じられる次世代の旅のあり方に興味があります。現代における旅のあり方を根本から捉え直してみたいと思います。

  • ・駒沢女子大学観光文化学類准教授 鮫島卓氏

明治学院大学国際学部卒。立教大学大学院観光学研究科修士課程修了。世界一周を含む世界70ヶ国の訪問した旅人。(株)HIS在籍中にスタディツアーの取組みで観光庁長官賞受賞。現在、駒沢女子大学観光文化学類准教授(観光学)。帝京大学観光経営学科兼任講師

<メッセージ>
旅は、単に観光地に行くことや娯楽を超えて、人生や世界を変える力があります。固定観念に囚われず、学びと幸せを創造する旅の可能性を探究する機会にしたいと思います。

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  • ■報道機関等からのお問い合わせ先:
    ANAホールディングス(株)
    広報・コーポレートブランド推進部:
    03-6735-1111
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