第20-002号
2020年4月1日

アバター事業を担う「avatarin株式会社」を設立

~ANAホールディングス発のスタートアップ誕生~


 ANAホールディングスでは本日4月1日、これまでデジタル・デザイン・ラボにてプロジェクトとして進行していた「アバター」を、社会インフラ化し事業として立ち上げる「avatarin(アバターイン)株式会社」を設立いたしました。当初より「アバタープロジェクト」をけん引してきた、深堀昂(ふかぼりあきら)が代表取締役CEOに、梶谷ケビン(かじたにけびん)が取締役COOに、それぞれ就任いたしました。ANAホールディングス(以下ANAHD)発の、初めてのスタートアップ会社です。

 これまでANAHDのデジタル・デザイン・ラボでは、「すべての人を距離や身体的な制約から解放し、人々が支え合う社会を実現する」ことを基本理念に、当プロジェクトを進めてまいりました。
 2016年10月に、米XPRIZE財団主催のコンペティションでのグランプリを受賞したことをきっかけに、高性能アバターを開発する賞金総額10億円の国際賞金レース「ANA AVATAR XPRIZE」がスタートしました。2018年には、正式に「アバタープロジェクト」を立ち上げ、様々なアバターの実証実験を産官学で進めると同時に、将来に向けたアバターの社会インフラ化をビジョンで表した「ANA AVATAR VISION(エーエヌエーアバタービジョン)」を発表いたしました。そして、2019年には「アバター準備室」にて事業化の準備を進め、この度正式に事業会社を設立する運びとなりました。

 今後、世界中から各分野のエキスパートを積極的に採用し、アバターに関するサービス、テクノロジーおよびリサーチのさらなる強化、パートナー連携、外部資金調達などを通して、新規市場の開拓をスピーディに行っていきます。
 喫緊の課題となっている新型コロナウィルスへの対応として、遠隔でのコミュニケーションを必要としている医療施設などに、独自開発した普及型コミュニケーションアバター「newme(ニューミー)」を優先して提供していきます。既に先行して一部の大学病院および医療法人への提供を開始しておりますが、必要に応じて提供先を順次拡大し、最前線で対応にあたる医療関係者への一助となりたいと考えております。今後は、アバターを社会インフラとして、医療、介護、教育、ショッピング、鑑賞、観光などの様々な用途で利用可能なサービスを展開していく予定です。

  • ◆avatarin株式会社概要
会社名 avatarin株式会社(アバターイン)/avatarin Inc.
取締役 深堀 昂 代表取締役CEO
梶谷 ケビン 取締役COO
津田 佳明 社外取締役
設立 2020年4月1日
資本金 200百万円(資本準備金含む)
出資者:ANAホールディングス、深堀 昂、梶谷 ケビン
本社住所 〒103-0022 東京都中央区日本橋室町3-3-9日本橋アイティビル
主な事業内容
  • ・アバターサービスプラットフォーム「avatarin」に関わる研究・開発・運用
  • ・アバター「newme」に関する開発・販売
URL https://avatarin.com/company/
  • ◆アバターレンタルサービス問い合わせ
    (医療関係施設への提供を優先)
  • ◆アバターとは
     ANAHDが考えるアバターとは、社会課題解決のために考えた遠隔操作ロボットです。ロボティクス、AI、VR、通信、触覚技術などの先端技術を集結し、遠隔地に置かれたロボットに遠隔操作ロボットを用いて、意識・技能・存在感を伝送させ、人々が繋がりコミュニケーションおよび作業を行うことができる次世代モビリティおよび人間拡張テクノロジーです。
  • ◆avatarin(アバターイン)とは
     「avatar-in」(URL:https://avatarin.com/)とは、ANAHDが開発した社会に実装されたアバターを誰でも自由に使えることができる世界初アバタープラットフォームです。WEBサイトやアプリから「avatar-in」にアクセスする、すなわち“アバターイン”することで、世界中の人々が社会インフラとしてのアバターを使えるようになります。
  • ◆newme(ニューミー)とは
     「newme」(URL:https://avatarin.com/avatar/newme/)とは、ANAHDがこれまで行った実証実験の結果をもとに高画質、首振り機能、折り畳み式、軽量化、カスタムデザインなど、社会への普及に必要な機能を備えたアバターです。自分の分身となる「newme」に存在・意識を伝送することで、物理的な距離を越えたコミュニケーションをはじめとしたあらゆる用途で自分の分身として活用することが可能です。
  • ◆取締役の紹介

深堀 昂(ふかぼり・あきら)

avatarin株式会社 代表取締役CEO。
2008年に、ANAに入社し、パイロットの緊急時の操作手順などを設計する運航技術業務や新たなパイロット訓練プログラム「B777 MPL」立ち上げを担当するかたわら、新たなマーケティングモデル「BLUE WINGプログラム」を発案、Global Agenda Seminar 2010 Grand Prize受賞、南カルフォルニア大学MBAのケーススタディーに選定。2014年より、マーケティング部門に異動し、ウェアラブルカメラを用いた新規プロモーション「YOUR ANA」などを企画。2016年には、XPRIZE財団主催の次期国際賞金レース設計コンテストに梶谷ケビンと共に参加し、アバターロボットを活用して社会課題解決を図る「ANA AVATAR XPRIZE」のコンセプトをデザインしグランプリ受賞、2018年3月に開始し、現在82カ国、820チームをこえるアバタームーブメントを牽引中。2018年9月、JAXAと共にアバターを活用した宇宙開発推進プログラム「AVATAR X」をリリース、2019年4月、アバター事業化を推進する組織「アバター準備室」を立ち上げ、共同ディレクターとしてプログラムをリード。

梶谷 ケビン(かじたに・けびん)
avatarin株式会社 取締役COO。
2006年に、アメリカのボーイングに入社し、ボーイング787開発チームにて航空機の性能技術に関する業務を担当。2010年にANAに入社し、運航技術部にてボーイング787の導入支援業務を担う。2014年にデータベースマーケティング部に異動し、需要予測システムを設計。2016年にデジタルデザインラボに異動、新たなビジネスモデルの創造、エアライン初となるマイレージを活用したクラウドファンディングサービス「WonderFLY」などを発案しサービス化。2016年10月にXPRIZE財団主催の次期国際賞金レース設計コンテストに深堀昂と共に参加し、アバターロボットを活用して社会課題解決を図る「ANA AVATAR XPRIZE」のコンセプトをデザインしグランプリ受賞、2018年3月に開始し、現在82カ国、820チームをこえるアバタームーブメントを牽引中。2018年9月、JAXAと共にアバターを活用した宇宙開発推進プログラム「AVATAR X」をリリース、2019年4月、アバター事業化を推進する組織「アバター準備室」を立ち上げ、共同ディレクターとしてプログラムをリード。

津田 佳明(つだ・よしあき)
avatarin株式会社 社外取締役
ANAホールディングス グループ経営戦略室 事業推進部長
1992年に東京大学経済学部を卒業後、ANAに入社し福岡支店に配属。5年間の旅行代理店セールスを経て1997年に営業本部に異動。航空運賃自由化、ダイレクト販売推進、レベニューマネジメント体制構築、沖縄貨物ハブ設立など、新たなビジネスモデルの創造に参画。2013年の持株会社制移行を機にANAHDへ出向し経営企画課長。2016年にイノベーション創出部隊として設立したデジタル・デザイン・ラボをリードし、2019年よりアバター準備室を設立し室長を兼任。2020年4月より事業推進部長。

  • ◆お問い合わせ先
    • (サービスおよび採用に関わるお問合せ)
      《avatarin株式会社》
      • 電 話:080-9548-1242
      • サービス内容に関する問い合わせ:pr@avatarin.com
      • 採用に関する問い合わせ: recruit@avatarin.com
    • (本リリースに関わるお問合せ)
      《ANAホールディングス株式会社 広報・コーポレートブランド推進部》
      • 電 話:03-6735-1111

以上

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  • ■報道機関等からのお問い合わせ先:
    ANAホールディングス(株)
    広報・コーポレートブランド推進部:
    03-6735-1111
  • ■その他の各種お問い合わせ先はこちらからご覧ください。

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