第19-077号
2019年11月12日

排ガス原料のSAFで
デリバリーフライトを実施しました


  • ・10月30日(日本時間)、LanzaTechが製造した排ガスを原料とするSustainable Aviation Fuel(SAF)を使用し、米国からのデリバリーフライトを三井物産と共同で実施しました。
  • ・SAFの製造所からの輸送や、ブレンディング、品質検査などもANAが主体となって行い、給油までの一連のサプライチェーンを構築しました。
  • ・NEDOが掲げる、国内におけるSAFの商用化を念頭に置いたSAFのサプライチェーン構築に向けた検証にANAも参画します。

 ANAは日本時間の10月30日、排ガスを原料とするSustainable Aviation Fuel(以下「SAF」)(※1)を使用し、米国ワシントン州のエバレットから羽田への新造機デリバリーフライトを三井物産株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:安永 竜夫、以下「三井物産」)と共同で実施しました。
 本デリバリーフライトは、製鉄所や製油所などの排ガスからエタノールを製造する、世界で唯一のガス発酵技術を持つ、LanzaTech, Inc.(本社:米国シカゴ、代表:Dr.Jennifer Holmgren、以下「LanzaTech」)が製造した排ガスを原料とするSAFを使用しました。ANAはLanzaTechと、同社技術により2021年以降に米国で製造・供給を予定する、エタノールを原料としたSAFの購入について、2019年6月に合意しています。(※2)
 今回のデリバリーフライトは、SAFを購入・使用するだけに留まらず、SAFを製造所から輸送し、ブレンディングや品質検査などもANAが主体となって行いました。SAFのサプライチェーン構築から実機運航の実現までを積極的に取り組むエアラインは世界でも希少です。

 さらに、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)(※3)が掲げる、国内におけるSAFの商用化を念頭に置いたSAFのサプライチェーン構築に向けた検証に、ANAは三井物産ならびに、JXTGエネルギー株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:大田 勝幸)と共同で参画することが決定しました。(※4)
将来の持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向け、ANAが今後国内外におけるSAFの定常的な利用を目指す上で、本参画は大きな第一歩となります。

 ANAはこれからも、環境リーディングエアラインとして、CO2削減をはじめとした環境問題の解決に積極的に取り組んでまいります。

以上

  • (※1) SAFは原材料の生産・収集から燃焼までの過程で、CO2の排出量が少ない持続可能な供給源から製造されるジェット燃料です。昨今、さまざまな原料をもとに製造されていることから、IATAは「バイオジェット燃料」から「Sustainable Aviation Fuel(SAF)」へ呼称を変更しました。
  • (※2) ANA NEWS第19-021号(2019年6月14日付け)をご参照ください。https://www.ana.co.jp/group/pr/201906/20190614.html
  • (※3) NEDOは「エネルギー・地球環境問題の解決」や「産業技術力の強化」実現に向けた技術開発の推進を通じて、経済産業行政の一翼を担う、国立研究開発法人です。
  • (※4) NEDOニュースリリース(2019年10月31日付け)をご参照ください。https://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_101229.html

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