第16‐028号
2017年1月13日
ANAグループは透明性ある食のサプライチェーンを実現する
「ブルーナンバー・イニシアティブ」に参画します
ANAグループは、ブルーナンバー財団*1(本部:ニューヨーク)が世界で展開する、食に関わるサプライチェーン・プラットフォーム構築を目指す「ブルーナンバー・イニシアティブ」に、日本企業として初めて参画します。
食の安全性やトレーサビリティ、生産過程における環境保全、生産活動に係る人権尊重に対して世界的な関心が集まる中、日本における透明性ある「食のサプライチェーン・プラットフォーム」構築を目指し、2017年1月よりブルーナンバー財団と協働して取り組んでいきます。
「ブルーナンバー」は、食に関わる生産者、販売者、消費者などの関係者を対象としたIDであり、生産者は、属性や生産地域、生産物を登録することで、その情報を広く一般に公開することができます。情報は、ブルーナンバー財団が独立および中立の立場で管理します。
「ブルーナンバー・イニシアティブ」は、流通段階も含め食に係る全ての人・組織がIDを登録することで、生産者から消費者までをつなぎ、サプライチェーンを「見える化」することで、トレーサビリティと透明性の確保を目的としています。
ANAグループは、将来的に機内食などの食にかかわる分野においてこのプラットフォームを活用し、環境保全や人権尊重を含めた「食のサプライチェーンマネジメント」を強化することを目指しています。これによりお客様に安全・安心な「食」を提供するとともに、日本各地の生産者支援につなげていきます。
また、これらの活動を通じて、持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals *2)の達成にも貢献してまいります。
■ブルーナンバーにおけるサプライチェーン・プラットフォーム(概念図)
*1 Bluenumber 財団
ニューヨークに本部を置き、世界でプロジェクトを展開する非営利活動法人。独立および中立の立場で、ブルーナンバーへの登録情報を管理しています。ブルーナンバーを通じ、誰もが自身の情報を発信し、自身の存在を認識されることを可能することによって、意義あるデータの活用を目指しています。
日本では、2016年9月より、経済人コー円卓会議日本委員会 *3 が日本におけるナショナル・パートナーとして活動し、各国のナショナル・パートナーと連携した取り組みを進めています。
*2 Sustainable Development Goals
2015年9月の国連総会にて採択された、2030年に向けて極度の貧困、不平等・不正義をなくし、私たちの地球を守るための計画
*3 経済人コー円卓会議日本委員会
ビジネスを通じて社会をより自由かつ公正で透明なものとすることを目的としたビジネスリーダーのグローバルネットワーク。事業戦略、マネジメントシステム、サプライチェーンも含めた事業活動の全体に、サステナビリティ(持続可能性)や人権尊重の視点を取り込むことを目指す企業の支援に取り組む。
日本における活動については、経済人コー円卓会議日本委員会のHPをご参照ください。
http://crt-japan.jp/
経済人コー円卓会議日本委員会 03-5728-6365