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2017年3月24日
第10回 国土交通省バリアフリー化推進功労者大臣表彰受賞者に選ばれました!

国土交通省では、2006年12月に施行された「バリアフリー法」の趣旨をふまえ、国土交通分野におけるバリアフリー化の推進に貢献した個人や団体を表彰しています。

今回、全日本空輸株式会社とANAウィングス株式会社は、第10回 国土交通省バリアフリー化推進功労者大臣表彰を受賞。航空運送の分野では初めての受賞となり、2017年1月13日に表彰式が行われました。

今回は、受賞した3つの取り組みをご紹介いたします。

一つ目は日本初の空港・機内用樹脂製車いすmorph(モルフ)の開発。

空港で保安検査を受ける際、金属探知機に反応してしまう従来の車いすと違い、金属不使用のため検査時間が大幅に短縮されました。「車いすを使用していても旅行に行きたい、というお客様のことを想像しながら樹脂製車いすの開発を行いました。」と、開発を担当したANA空港センター 空港業務推進部に所属する齋藤 めぐみさんは語ります。

搭乗手続きから、保安検査場、機内までの移動がスムーズになりました。

空港で見かけた際は、ぬくもりのあるデザインにもご注目ください。

二つ目は、電子版コミュニケーション支援ボード。これは空港や機内における、お客様とスタッフのコミュニケーションをサポートするツールとして開発されました。

「音声は機械音声ではなく、海外在住の客室乗務員などにも協力してもらい、あたたかみのある生の声を収録して作成しました。コミュニケーションツールの一つとして様々な場面で活用されることで、ANAのおもてなしを感じて頂けると嬉しいです。」と語るのは、ANAオペレーションサポートセンター 品質推進部の神田 愛子さん。

17言語の文字と音声、そして内容の理解をサポートするピクトグラムを使った点は、開発時のこだわりです。

空港や機内ではこのタブレット端末を活用し、外国籍のお客様や耳の不自由なお客様との対話に役立てています。

三つ目は、ANAグループで保有するプロペラ機、ボンバルディアDHC8-Q400型機の運航を担うANAウィングスで導入した「PBB(Passenger Boarding Bridge)アダプター」。

プロペラ機はドアの位置が低いため、飛行機の乗り降りの際に使用するボーディングブリッジ(搭乗橋)が装着できません。そのため、お客様は飛行機とターミナルビルの間を、バスか徒歩で移動していただく必要がありました。

これを受け開発されたのが、ボーディングブリッジとプロペラ機を接続するPBBアダプター。これにより、お客様が雨や風の影響を受けず、快適にご利用いただけるようになりました。車いすを利用されるお客様も、スムーズに乗り降りが可能に。

開発を担当したANAウィングス オペレーション部の久保田 雄さんはこう明かします。「開発は2015年3月からスタートし、同年10月に秋田空港で国内初となるハンドリングが実現できました。2016年度は松山空港、新千歳空港、青森空港、鹿児島空港に展開、今後も多くの空港で使用できるよう、順次導入しています。最前線で働く現場の方々の様々なアイデアと、運用確定に向けて各空港からの多大なご協力があってこそ実現できたことだと思っています。現場とスタッフが一丸となって挑戦し続ければ、実現できないものはないなと感じました。」

ANAグループはこの受賞を励みとし、これからも世界中のお客様に文化、言語、国籍、年齢、性別、障がいなどあらゆる差がなく、旅を楽しんでいただけるよう努めていくとともに、ハード・ソフトの両面から、ユニバーサルな社会づくりをお手伝いしていきます。

電子版コミュニケーション支援ボードについての過去記事はこちら
http://www.ana.co.jp/ana_news/archives/2016/09/01/20160901-1.html
PBBアダプターの過去記事はこちら
http://www.ana.co.jp/ana_news/archives/2016/08/01/20160801-1.html