CSR
2015年12月9日
2020年までに、ミドリムシの力で空を飛ぶ!

「ミドリムシ」って、何だかご存知ですか?
正体は、体長わずか約0.05mmという小さな微生物(藻の一種)。この小さな微生物が光合成によって成長する時に油脂分を作り出し、これが次世代の燃料として関心を集めているバイオ燃料の元となります。
ANAは、東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年までに、ユーグレナ社が開発するミドリムシを活用した「国産バイオジェット・ディーゼル燃料」の実用化を目指していきます。

「環境リーディング・エアライン」を目指した、ANAグループの中長期環境計画「ANA FLY ECO2020」-2020年度の有償輸送トンキロ当たりCO2排出量を20%削減することを掲げています(2005年度対比)。省燃費機材の積極的導入や燃料節減プロジェクトなどを実施した結果2014年度末には17.1%の削減まで進捗させています。
計画目標の一つには、この環境によい「バイオ燃料を積極的導入検討」も挙げています。
バイオ燃料は、石油などの化石燃料と違って資源が枯渇する心配がなく、環境に優しいのです。

ユーグレナ社は2018年に日本初のバイオジェット・ディーゼル燃料製造実証プラントを横浜市鶴見区に建設予定で、横浜市やANAを含め民間企業4社がこの計画に協力します。
実証プラントでは、1日あたり5バレルの製造能力で年間125キロリットルのバイオ燃料製造を目指しているそうです。

バイオジェット燃料は、米国のASTM(米国材料試験協会)規格への準拠が必須ですが、2017年にこの認証を受ける予定です。ANAはエアラインの立場から、空港での給油等のオペレーションに関する提案を行うなどの協力を行っていきます。実際のフライトでは、これまで使用してきた石油由来のケロシンにバイオジェット燃料を混合して使用します。

2020年、皆さまが搭乗する飛行機に「日本初のバイオジェット燃料」が使用されているかもしれません!