IHG×ANAロイヤルティ・パートナーシップ締結!
歴代担当者が繋いだ想いとバトン

2026 / 07 / 15
その他

2026年4月22日、ANAインターコンチネンタルホテル東京にて、ANAとIHGホテルズ&リゾーツ(以下IHG)による「包括的ロイヤルティ・パートナーシップ」の共同記者会見が開催されました。
調印式典には、IHG社からチーフ・コマーシャル&マーケティング・オフィサー のヘザー・バルスリー氏、ANAから取締役執行役員の大前圭司さんが登壇され、提携のスタートを祝しました。

ANAプレミアムメンバーへの新しい価値提供、そして海外市場における「ANAブランド」の認知拡大を目指すこのパートナーシップ締結。そのバトンを熱い想いで繋いできたANA CX戦略部の歴代担当者3名にお話を伺いました。立ち上げ当初の苦労からその舞台裏まで、各時代のキーパーソンの声をお届けします。

歴代担当者3名

● 伊藤由希 さん(現所属:ANAあきんど 総務人事部):
2023年から2年間、CX戦略部(当時:グローバルマーケティング部企画チーム)に出向。グローバルホスピタリティー企業のIHG社との包括的協定の立ち上げを担い、手探りの状態からプロジェクトの土台を築く。

● 新垣瑞恵 さん(現所属:ANA CX推進室グローバルセールス部 ):
伊藤さんから業務を引き継ぎ、2025年から1年間プロジェクトの中盤を牽引。具体的な施策の絞り込みや、ロンドンIHG本社・アトランタ支社とのグローバル交渉を担当。

● 荒木一道さん(現所属:ANA CX推進室CX戦略部):
新垣さんから業務を引き継ぎ、2026年4月に着任。共同発表から、ローンチに向けた最終調整というアンカーの役割を担う。 2026年3月まではマーケティングコミュニケーション部に在籍。具体的な施策の検討に関わっていた。

1. 提携の背景と、パートナーシップ提携までの壁

―この巨大なプロジェクトがどのように始まったのか、最初の立ち上げをご担当された伊藤さんから教えていただけますか?

伊藤: IHGさんとはもともと20年前からホテル共同運営のジョイントベンチャーなど、会社としての関係は深かったんです。それをさらに進め、2023年3月に包括的協定を結んだことが今回の始まりでした。

ただ、当時は関係部署が個別にキャンペーンを打っているような「点」の状態でした。それぞれのキャンペーンは魅力的ではあったものの、全社として「この提携でどこを目指すのか」という大きな地図は、まだ描けていませんでした。

というのも、IHGさんとANAで目指したいゴールにギャップがあったんです。ANAとしては、IHGさんが世界に持つ1億6,000万人のIHGワンリワーズ会員様へ、ANAの認知度を高めたい!という想いがありました。一方で、IHGの日本支社としては、ANAマイレージクラブ(AMC)の会員様に向けて、日本国内のIHGホテルの認知度を上げたい、というご希望がありました。

お互いに「海外」「日本国内」とそれぞれ異なるアプローチを大切にしていたため、どうしても単発的なプロモーションに留まってしまい、2年間は試行錯誤が続きました。

なかなか本質的な突破をできずにいた中で、「これではいけない!IHG本社(グローバル)とも向き合おう」と話し始めたタイミングで、新垣さんにこのプロジェクトを引き継ぐことになりました。

2. 転換点:グローバル本社との連携と強力なリーダーシップによる加速

―IHG本社へと道を開き始めた時に、新垣さんへバトンが渡ってきたのですね。そこから、現在のグローバル規模の提携へと、どのように進化していったのでしょうか。

新垣:「単発のプロモーションの繰り返しでは大きなインパクトは生まれない」ということで、ANAグループの経営層を筆頭に、本腰を入れて動き出したのが最大の転換点です。

IHG日本支社の皆さんを起点に、IHG本社(イギリス)、そしてマーケティングのトップがあるアトランタ支社へとアプローチを拡大しました。国境や時差を超えた体制構築までの苦労もありましたが、最終的には「ANAとIHG本社、そして日米の各支社」4社が同じ土俵で話せる体制を構築できました。

また、お互いのマーケットの強みを活かしながら、両社の認知度拡大を図るための「目指すべき共通のゴール」を設定できたことも大きかったです。そこに向けて「具体的な提携内容を形にする」という共通の目標ができたことで、プロジェクトが大きく前進しました。

3. 3つの特典

―そうして結実したのが、今回発表された特典ですね。内容に関して改めて教えていただけますか?

荒木: はい。以下3つの特典になります。

① ステイタスマッチ: AMCステイタス会員へのIHGワンリワーズステイタス付与 (一部条件あり)
② ダブルディップ: 対象となる海外発旅程のANA国際線搭乗時、ANAマイルに加えIHGワンリワーズポイントの獲得
③ 双方向の相互交換: ANAマイルとIHGワンリワーズポイントの「相互交換」

私は前部署(マーケティングコミュニケーション部)時代に、中長期的なロイヤルティプログラムの方向性策定に携わっていました。

当社が国際線旅客事業を中期戦略の柱として推進する上で、「海外市場におけるプレゼンス強化」と「ANAプレミアムメンバーの方々への価値提供の強化」は、非常に重要なテーマでした。

だからこそ、グローバルで高いブランド力を誇り、1億6,000万人の会員数を抱える世界最大級のロイヤリティプログラム「IHGワンリワーズ」を有するIHGさんとの提携深化には、非常に大きな意義を感じていました。これはまさに、ANAの中期戦略実現に直結する取り組みです。

具体的には、ANAプレミアムメンバーの方々に「IHGワンリワーズ」のステイタスをご提供することで、体験価値の大幅な向上に繋がります。

また、この特典はIHGワンリワーズ会員様がANA便をお選びいただく強力なキッカケにもなるはずです。今後、ANAが海外市場でさらに成長していくための、大きな推進力になると確信しています。

一方で、IHGさんにとっても日本国内での認知拡大という狙いがあり、今回の連携はお互いの強みを掛け合わせ、相互に補完し合う「理想的なパートナーシップの形」だと考えています。

4. パートナーシップが締結され想うこと

―立ち上げから交渉、そして現在のローンチに向けた実務まで、様々な苦労があったと思います。今回の提携が正式に発表された今、どのような想いを感じていらっしゃいますか。

伊藤: 私が担当していた当時、単発のプロモーションにとどまらずいかにより深みある連携ができるか、ということを課題に掲げていました。だからこそ今回の発表が出た時、当初思い描いていたところに着地できたのだな、と感慨深い気持ちになりました。

新垣: このパートナーシップは、単に提携先をご紹介するだけの取り組みではありません。お互いの強みを活かし、これまでにない新しい仕組みを両社で構築できたことに、大きな意味があります。
だからこそ、ANAにとってもある意味「腹をくくった」これまでにない挑戦をしています。例えば、AMC会員様向けのメルマガの枠にIHGさんのロゴを載せるなど、私たちが持つお客様とのコアな接点をここまでオープンにしたことは、初めてのことです。 こうしたお客様へのご案内も、単なる宣伝ではなく、その価値をきちんとお届けするための大切なステップであり、それだけ自信を持っておすすめできる、未来を見据えた特別な想いがある提携なんです。

荒木: まさにIHGさんの持つ世界1億6,000万人の会員様と新しくつながることは、ANAが世界でさらに成長していく上で大きな意味があります。

このプロジェクトは、何よりも、両社が一体となって進めていけたことがとても大きかったと感じています。そのように、伊藤さん、新垣さんが築き上げてくださったからこそ、無事に発表の日へ繋げられたのだと確信しています。

5. 「バトン」を繋いだこれからの進化、お客様に体験して頂きたいこと

―最後になりますが、今後のパートナーシップに関する想いや、これからお客様に体験していただきたいことはありますか?

荒木: 社内関係部と連携し、10月以降の順次ローンチに向けた調整に全力を注いでいきます。お客様には、飛行機のご利用から、現地での宿泊にいたるまで、移動と滞在を途切れず結ぶシームレスな体験を創出します。

締結書署名後の記念撮影。(左から)ヘザー・バルスリー氏、大前圭司さん

IHGさん、ANA双方のアプローチを調整し、本社を巻き込みながら、組織の壁を越えたワンチームの力で挑んできたキーパーソンの3名。環境が変わっても全員が同じ熱量で「バトン」を繋いできた、まさに「TEAM ANA」を体現する素晴らしい軌跡。素敵なお話をありがとうございました!

■プレスリリースはこちら
https://www.anahd.co.jp/group/pr/202604/20260422.html