ANAこころの森プロジェクト2025
~豊かな森が、豊かな海を育み、里と人とをつなぐ~
ANAグループは、今年も環境保全・復興支援を目的とした「ANAこころの森プロジェクト」を2025年10月31日~11月1日に宮城県・南三陸町で開催しました。
今回は、初参加者を含む合計37名の社員ボランティアが参加しました。
事情により、一部プログラムを変更した今回は、復興を遂げた町の姿を視察を通じて、震災の教訓を学ぶとともに、町の皆様と温かい交流を深めました。
ANAこころの森プロジェクトについて
プロジェクトの始まり:南三陸町との温かい絆
「ANAこころの森プロジェクト」は、2012年、南三陸町の森林組合様のご協力を得てスタートしました。主な活動は、間伐などの森林整備作業や、伐採された木でのグッズ製作です。森は、適切に間伐・整備をすることで光が差し込むようになり、豊かな土壌が作られ、森の生き物や生態系を守ることにつながります。
すべての始まりは、東日本大震災の直後、ANAが除雪車を活用して避難所のお風呂にお湯をお届けした支援活動にあります。この活動を通じて南三陸町の皆様と育まれた、温かく、大切な絆。
未来へとつなぎ、さらに発展させていくために、本プロジェクトは誕生しました。
森づくりが育む「好循環」
森林整備活動は、単に「森を作り、CO2を吸収し、空気をきれいにする」だけにとどまりません。
豊かな森を育てれば、森が蓄えた養分が川へと流れ出し、豊かな農作物を育む大地を潤します。 また、川は海へと注ぎ込むことで栄養豊かな漁場を作り、美味しい魚や貝類を育てます。さらに、海から蒸発した水蒸気が雨となり、再び山に降り注ぎ、森を育てます。
このように、森・川・海が一体となった好循環は、地域産業の活性化に貢献しています。
その象徴として、南三陸町は日本で初めて、森(FSC®国際森林認証)と海(ASC国際養殖認証)の国際認証を同時に取得しました。





上:ANAこころの森での見学
下:宿の研修室で森林の講話
南三陸訪問「ラーニングプログラム」で学んだ震災の教訓
豊かな自然と復興の象徴、南三陸町にて
今回のプロジェクトでは、「南三陸町震災復興祈念公園」、「南三陸311メモリアル」など、被災体験を継承していくための町の施設を視察しました。
震災から14年が経過した今も、公園内には旧防災対策庁舎が当時の姿のまま保存されています。この地はかつて20メートルを超える津波に襲われ、そのすべてが破壊される甚大な被害を受けました。
困難の中で生き残られた方々は、亡くなられた方々の想いも背負い、懸命に町の復興に尽力されました。日本全国、そして世界からの支援も力となり、町は美しく整備されています。
「想定外」を乗り越えるための教訓
公園に併設された「南三陸311メモリアル」では、参加者全員が「ラーニングプログラム」を受講し、震災の教訓を学びました。
2011年3月11日に発生した津波は避難所まで達し、それまでの防災マニュアルの想定を遥かに超えるものでした。



左上:旧防災対策庁舎
右上:サステナビリティ推進部長 保谷さんより献花
下:震災復興祈念公園
つなぎ続ける、南三陸町との絆
プロジェクト開始から13年。毎年この地を訪れるANAグループのボランティアと、南三陸町の皆様との間には、深く、継続的なつながりが育まれています。この「人のつながり」こそが、町の復興を支える力の一つとなってきました。地域に寄り添い、この活動を長く続けていくことに、大きな意義があります。
活動を支えるそれぞれの想い
◆サステナビリティ推進部長 保谷さん
こころの森プロジェクトは、ANAグループが目指す「平和で豊かな社会、活力ある経済、持続可能な未来に貢献する」ことを体現できる活動です。木を植えてから出荷まで約60年もかかるそうですが、今後も「未来」につながる活動を継続していきたいです。
◆羽田空港 BTC整備 能島さん(2013年から参加し、今回で12回目)
「初参加時、『飛行機が排出した空気を木々が浄化してくれていることを、森林整備作業を通じて学びました。それ以来、たびたび参加しています。」
◆FOCエアバス 和田さん(初回参加)
「ボランティア活動そのものに関心があり参加しました。活動を通じて、グループ内の多様な職種の人とつながることもできました。」
◆南三陸町研究センター 佐藤さん(プログラムコーディネーター)
現地プログラムコーディネート担当の佐藤さんは、ANAグループとの関係性を次のように話してくださいました。
この活動を担当して2年、ボランティアという枠を超え、ANAグループの皆様と町との深いリレーションシップが結ばれていると感じます。今後は、この活動を地元の子供たちにもっと知ってもらうことで、皆様と町の子供たちの交流を促し、未来につながる関係性を一緒に作っていきたいです。
未来へつなぐ森づくり
「ANAこころの森プロジェクト」の取り組みは、2025年10月5日に宮城県で初めて開催された「全国育樹祭」でもご紹介いただきました。
この式典において、ANAグループの森づくりについて、宮城県から感謝状が授与され、 ANAホールディングス代表取締役社長の芝田さんが会社を代表して感謝状を受け取りました。
式典後、芝田さんは「ANAこころの森」を訪問し、枝打ち作業を行いました。


上:感謝状
下:枝打ちをされる芝田さん
ANAグループは、これからも環境保全に向けた取り組みを継続的に推進し、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に貢献してまいります。