
インタラクティブ・マップの活用で北陸の復興を後押し!
~ロンドンビジネススクールで開催された
「ビジット・ジャパン・マーケティング戦略コンペティション」に
今年度も参画しました~
イギリス・ロンドン大学が運営するMBAスクール「ロンドンビジネススクール(LBS)」のJapan Clubが主催する「ビジット・ジャパン・マーケティング戦略コンペティション」が今年度も開催されました。
ANA総合研究所では、日本の地域の魅力を海外の視点から発掘することができる貴重な機会と捉え、メインスポンサーとしてコンペのテーマ設定段階から関わり、ANAロンドン支店と連携して企画・運営を支援しています。
今年のテーマは、「北陸地域の震災・豪雨からの復興を観光で後押しをするアイデア」。ロンドンビジネススクールの学生に加えて、オックスフォード大学やケンブリッジ大学のビジネススクールの学生もコンペに参加し、総勢132名(35チーム)もの各国の精鋭達が、訪日観光施策について提案しました。
最終審査は昨年12月にロンドンで行われ、最終選考に進んだ6チームの中から、北陸の海の幸や日本酒の魅力を最大限に引き出す「インタラクティブ・マップ」の活用を提案した、ケンブリッジ大学のジャッジ・ビジネススクールのチームが優勝しました。この提案では、ユーザーが自分の興味に合わせて観光プランをカスタマイズすることができ、マップから直接予約サイトに遷移したり、訪問した場所のレビューを他のユーザーと共有したりすることできます。

2月下旬、優勝チームはANA総合研究所が優勝賞品として贈呈した航空券で実際に北陸地域や観光庁、ANAグループの総合訓練施設であるANA Blue Baseを訪問しました。最終選考で披露したプレゼンの発表や、地域の方々、観光庁の皆様、そしてANAグループ社員との意見交換を実施しました。
提案の対象となった北陸地域を訪問

加賀市を訪問し、実際に訪れて感じた加賀市の魅力や課題について宮本市長と意見交換を行いました。宮本市長からは「海外への情報発信の重要性を再認識できた。外国人への情報発信を強く進めていきたい」とのお話しをいただきました。

明治4年に創業した高級昆布の専門店「奥井海生堂」では、和食文化と昆布だしの歴史について学び、昆布蔵の見学も実施。学生たちは上質な昆布だしならではの繊細な味わいを楽しんでいました。

また、北陸の震災の状況や復興に向けての課題、被災地から発信したいことについて、被災者の2次避難対応を地域とともに推進されてきたJTB金沢支店からご講話いただきました。
ほかにも加賀市や敦賀市への視察では、北前船の里資料館や石川県九谷焼資料館、氣比神宮などを訪問しました。

観光庁やANAグループ社員との意見交換

観光庁への訪問では、北陸を実際に訪れた感想や、北陸は観光資源が豊富でアクセスも良いが、英語での情報が少なく他の地域に比べて訪日外国人旅行者数が少ないこと、海外から情報にたどり着くことができれば、もっと多くの外国人が訪れるのではないかとの期待が話されていました。
会場とオンライン参加を含めて約130名のANAグループ社員が参加したANA Blue Baseでのプレゼン発表・意見交換では、「北陸を訪れる外国人の中で、イタリア人の比率が高いのは何故だと思うか」などの質問も。メンバーは「イタリアではSNSでの拡散がとくに盛んであり、その影響ではないか」と答えるなど、ANAグループ社員と積極的に交流をはかりました。


ANA総合研究所では世界と日本の地域をつなぐ取り組みを今後も行ってまいります。
【参考】
<LBS Japan Clubホームページ>
https://www.lbsjapan.com/