ANAグループ社員がCOP29に参加しました!
~環境施策の様々な取り組みを発信~

2025 / 01 / 20
サステナビリティ

ANAグループは、長期環境目標「2050年 CO2排出実質ゼロ」を掲げ、様々な環境対策に取り組んでいます。今回は、昨年11月にアゼルバイジャン・バクーで開催された国連の気候変動に関する会議※に、ANA 経営戦略室企画部 GXチームの2名と環境省出向中の客室乗務員1名が参加し、環境施策を発信した取り組みをご紹介します。
※国連気候変動枠組条約第29回締約国会議(COP29)

■ANA 経営戦略室企画部 GXチームの取り組み
GXチームは、ANAグループの航空機から排出されるCO2の削減目標を掲げ、脱炭素戦略の策定と推進役を担っています。今回、COP29のイベント会場にてANAの脱炭素に関する取り組みをご紹介しました。
GXチームリーダーの吉川 浩平さんは、日本政府主催のジャパンパビリオンにて、一般社団法人 日本経済団体連合会・一般財団法人 日本エネルギー経済研究所(IEEJ)・一般財団法人地球産業文化研究所(GISPRI)によるイベント「ネットゼロの実現に向けたトランジションの推進」に登壇。様々な国籍、バックグラウンドの方々が聴衆にいらっしゃる中で、航空産業が果たす役割や国内外の環境規制について説明しました。また、航空業界を代表して、これまでANAグループが取り組んできた運航改善や新技術の導入、SAFの活用について言及し、今後の航空脱炭素課題についても発信しました。

吉川さん(写真左端)登壇時の関係者との集合写真
(写真:環境省提供)

GXチームの有馬 慧子さんは、IATA主催のパネルディスカッション「Carbon Removals in Decarbonizing Aviation: Integrity and Policy」に登壇。Direct Air Capture(通称DAC)に代表される炭素除去技術の重要性について、Climeworks(スイス)、Carbon Engineering(カナダ)とAIRBUS(フランス)とディスカッションを行いました。航空産業は脱炭素手段が限られているため、ネットゼロを目指すためには手段の多様化が必要であり、DACのような炭素除去技術の発展が必要であると発信しました。

有馬さん(写真中央)パネルディスカッション登壇時

■環境省出向社員の取り組み
客室乗務員の神田愛子さんは、昨年春より環境省 環境再生・資源循環局 福島再生・未来志向プロジェクト推進室に出向しています。福島再生・未来志向プロジェクト推進室では、東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所事故以降、環境省が福島で取り組んでいる環境再生事業について理解醸成活動を行っています。COP29では、環境再生事業をはじめ、福島の現在の姿や復興状況等について、パネル展示、動画放映、来場者への説明などを通じて広く発信しました。

浅尾 慶一郎 環境大臣にご説明する神田さん(写真右端)
(出典:環境省公式Xより)

航空産業の更なる発展と環境対策を同時に推し進めることは簡単な道のりではありません。ANAグループは、COPのような国際会議の場を通じて、航空の果たす役割や脱炭素の取り組みを発信し、脱炭素促進の障壁となる課題を解決すべく、グローバル社会とともに気候変動対策を実施しています。今後も世界をつなぐという航空産業の誇りを胸に、ANA新経営ビジョン「ワクワクで満たされる世界を」実現してまいります。

■参考記事(DACに取り組む米国企業1PointFiveと環境価値のオフテイク契約):
https://www.anahd.co.jp/ana_news/2023/09/08/20230908.html