運航乗務員を支える「スケジューラー」の仕事に迫る

2024 / 02 / 28
その他

ANAには約2,000名強の運航乗務員が所属していて、24時間365日世界中の空で大切なお客様や貨物をお運びしています。運航乗務員が滞りなく資格に必要な訓練や審査を受け、日々のフライトを完遂するためには、スケジューラーと呼ばれるスタッフの存在が欠かせません。

B777部のスケジューラーにお話を伺いました。

<お話を伺った人>

ANA フライトオペレーションセンター B777部 業務推進課
左から
猿田 裕子(さるた ゆうこ)さん
2010年入社。2017年よりフライトオペレーションセンターに所属。機長・副操縦士のスケジューラーを経て、1年半前から訓練スケジュールの担当として活躍中。

伊藤 毅(いとう たけし)さん
2005年入社。2020年よりフライトオペレーションセンターに所属し、機長・副操縦士のスケジューラーを経験。現在は管理職として課員をサポートしながら、自身もスケジュール作成に携わる。

和田 龍助(わだ りゅうのすけ)さん
2014年入社。2019年よりフライトオペレーションセンターに所属し、3機種でスケジューラーを経験。2020年からB777の機長担当として活躍中。

Q スケジューラーとはどんな仕事ですか?

和田さん
運航乗務員の勤務に関する諸調整全般を担う仕事です。運航乗務員には、勤務上のルールや資格・技倆維持のための定期的な訓練が細かく定められています。それをミスなく所定の日までに、全員分を毎月作成するのが主な業務です。
B777部には約400名の運航乗務員が所属し、11名のスタッフでサポートしています。

伊藤さん
ちなみに、私たちとは別に、当日中に起こる様々なスケジュール変更に対応する当直と呼ばれる担当者もいます。私たちスケジューラーが扱っているのは、翌日以降の勤務全般ですね。

猿田さん
一口にスケジューラーといっても、機長担当・副操縦士担当・訓練担当に加えて、イレギュラー時の調整を行うスケジュールサポート担当と大きく4つに担当が分かれています。
私は訓練担当として、必要な訓練スケジュールの調整はもちろんのこと、フルフライトシミュレーターなどの訓練施設の予約調整も含めて行っています。
運航乗務員は、英語・身体検査・定期訓練・緊急訓練など、様々な訓練が継続的に必要です。日々の適正なスケジューリングが、目の前のフライトだけでなく、先々の訓練計画にも大きく影響するのでプレッシャーもありますが、その分やりがいは大きいです。

「この仕事の魅力や責任の大きさに気づくことができて以来、やりがいが増しました」と語る猿田さん

Q スケジューラーだから分かる、B777部のここが自慢!を教えてください

和田さん
ボーイング777は1機で最大514名のお客様にご搭乗いただく大型機です。たくさんのお客様に関わることができていると感じ、とても誇りに思います。スタッフも運航乗務員もその使命感・責任感を強く持っている人が多いのは自慢ですね。
要人にご搭乗いただくチャーターフライト、お客様に多くご利用いただく年末年始の臨時便などの特別な出番もボーイング777には多いです!

猿田さん
コミュニケーションが豊かな部署です。特に感謝の言葉を気軽に伝え合える風土があると思います。運航乗務員とスタッフという職種の異なる部員で構成されていますが、きちんと話し合いながら物事を進めていくための信頼関係があると自負しています。

和田さん
先日、猿田さんが調整されている副操縦士任用訓練のフライトに搭乗し、コックピットで訓練の様子を間近で見る機会がありました。コロナ禍を経て訓練に臨む訓練生の姿を目の当たりにし、運航乗務員一人ひとりの人生にも関わるような大切な仕事をしているというやりがいを感じました。

「大型機であるボーイング777はANAの機材の中でも重要な役割を果たしていると感じますし、もっとその良さを発揮できるように努めたいです」と話す和田さん

Q これからの目標を教えてください

猿田さん
この部署・この仕事の魅力を、もっと広く知ってほしいと思っています。スタッフ同士はもちろん、運航乗務員との密なコミュニケーションが大切な仕事なので、仲間との信頼関係をこれからも大切にしながら、目の前の一つひとつを丁寧にコツコツとこなしていきたいです。

和田さん
スケジューラーの仕事は、作業としては画面に向き合う時間も多いですが、その先に運航乗務員や、ANA便にご搭乗されるお客様がいらっしゃるのだと常に思っています。本当に果たすべき責任の大きな仕事です。
課題に直面しても、何のためにこれをやるのか・どうすれば実現できるのかを考え抜いて、一つひとつに真摯に向き合っていきたいです。

伊藤さん
私たちはただ日々の勤務を作成しているのではなく、安全を守り、運航乗務員一人ひとりの人生を紡いでいるのだと思っています。これからも400名の仲間たちの人生の節目に立ち会える喜びをかみしめながら、その先のたくさんのお客様のためにもやるべきことをしっかりとやりたいと思っています。