国や航空会社が、未来の航空整備士を育てるための新たな支援プログラムを創設!

2023 / 12 / 07
その他

ANA ホールディングス株式会社(以下、「ANAHD」)および日本航空株式会社(JAL)の航空機整備を担う株式会社 JAL エンジニアリング(以下、「JALEC」)は、将来の航空需要に備えて、航空整備士の養成と確保を支援するためのプログラムを創設しました。このプログラムは公益社団法人日本航空技術協会と協力して行われ、学生たちが航空整備士を目指して勉学や訓練に取り組む際に、無利子の奨学金を提供することで、将来の日本の航空輸送の発展に貢献します。

航空業界においては、将来の成長に備え、航空便の安定運航や航空整備士の養成・確保が益々重要になっています。これまでも、航空整備士の高齢化や航空技術の進化に対応するため、産学官連携のもとで奨学金の創設を検討してきました。その結果、「航空整備士育成支援プログラム」が2024年度から創設され、学生の学費負担を軽減することが決まりました。このプログラムは航空従事者養成施設の学生に無利子で訓練費を貸与するもので、2023年12月1日から募集が開始される予定です。

【本奨学金事業の概要】
・奨学金運営事務局  公益社団法人日本航空技術協会

・協力エアライン等
 ANAHD
 JALEC

・参加民間養成機関
 日本航空大学校(北海道・石川)、東日本航空専門学校、成田国際航空専門学校、
 国際航空専門学校、中日本航空専門学校、大阪航空専門学校、崇城大学 等

・貸与人数及び貸与額
 1学年あたり最大100名に対し、それぞれ最大50万円/年を無利子で貸与します。
 元本返済期間は、卒業後8年です。

・その他
 学生への貸与金は、ANAグループの航空機整備各社およびJALECに本人が入社し、
 国家資格取得など諸条件を満たした場合は、入社各社より本人に還付する予定です。

・航空技術協会や対象の学校に直接お問合せいただくことで、詳細の募集要項や
エントリー方法をお知らせいたします。

現役航空整備士と、航空整備士を目指す学生がチームを作り、技能コンテストを実施!

2023年11月17日(金)には、ANAとJALが協賛している産学共同「航空機整備 技能コンテスト」が羽田空港の格納庫で開催されました。現役の航空整備士および航空整備士を目指す学生がチームを作り、日頃の仕事や学校で学んだ技術を競う技能コンテストです。当日は実機を模した部材で実際の整備作業を行うことで、次世代を担う参加学生に向けて、航空機整備へのさらなる興味関心と理解促進を図りました。

技能コンテストの様子

ANA 整備センター 業務推進部
榛村 太亮さん
航空整備士という仕事は、空の安全を支える誇り高い、かっこいい仕事だと自負しています。しかし日本全体でみれば人数が少ないため、なかなか学生の皆さんに知られていないのが現状です。今回JALEC社の方々と協力し産業全体で、学生の皆さんに対し、プロの航空整備士の技量の高さや仕事の魅力をお伝えできたことは本当に素晴らしいことだと思います。そして、どのチームもすばらしく、大変驚きました!

ANAからの参加チーム
左:ANAラインメンテナンステクニクス 加藤 伸直さん
中央:ANAベースメンテナンステクニクス 谷口 由樹さん
右:ANAコンポーネントテクニクス 大重 聡史さん

ANAコンポーネントテクニクス 整備部門
大重 聡史さん
日本航空技術協会主催の技能コンテストの話を上司より伺い、普段の整備作業の成果を発揮する良い機会と捉え参加を希望しました。他社整備士の技能スキルの高さだけでなく、学生の皆さんの技能や知識を吸収しようとする向上心を肌で感じることができ、学ぶべきモノを多く得られました。この経験を活かし社内でも技能を高め合い、空の安全を守っていきます。

また、多数のメディアの方にもご取材をいただき、奨学金制度の新設に関わったANA取締役 宮前 利宏 整備センター長へのインタビューを実施しました。宮前さんは、「航空機の整備は自動化が難しいので人を育てていく必要があります。奨学金で若い人、有望な人たちが整備士になってくれることを期待しています」と話していました。

ANAグループでは、これからも次世代を担う整備士の人財育成に力を入れていきます!

ANA取締役 宮前 利宏 整備センター長へのメディアインタビューの様子